
自分は、絵画を描いたことはなかったですし、これからも絵画を描くことはありませんし、美術の必要性すら感じていませんでした。
映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」を鑑賞するために、ゴッホに関することを調べていると、この本を見つけました。
論理的に美術鑑賞するという所が気に入りました。
美術鑑賞を鑑賞することで、書く、話す能力が向上するとは、どういうことかという気持ちで、この本を読む動機になりました。
美術鑑賞を鑑賞することで、ブログを書く能力を向上させてみたいです。
美術鑑賞を鑑賞することで、写真撮影も上手くなりたいです。
絵画とは関係ない人でも、感性や美意識を上げることが、他の能力を上がることになるかもしれないので、美術鑑賞をしたことがない人は、美術鑑賞をしてみることをお勧めします。
「3P」のフレームワーク、「作品チェックシート」のフレームワークと「ストーリー分析」のフレームワークをエクセルで作成できるようにしました。補色を計算し、表示するためのマクロが組み込まれています。
「viewing-art-work-checksheet-painter.xlsm」を右クリックして、ダウンロードして、ご活用ください。
ゴッホの「夜のカフェテラス」を本書やサイトを参考に書いてみました。
「viewing-art-work-checksheet-gogh.xlsm」を右クリックして、ダウンロードして、ご参考にしてください。
「3K」のフレームワークをエクセルで作成できるようにしました。
「3k-century-country.xlsx」を右クリックして、ダウンロードして、ご活用ください。
「17世紀のオランダ」を本書やサイトを参考に書いてみました。
「3k-17century-netherlands.xlsx」を右クリックして、ダウンロードして、ご参考にしてください。
「A-PEST」のフレームワークをエクセルで作成できるようにしました。
「a-pest-art-style.xlsx」を右クリックして、ダウンロードして、ご活用ください。
「印象派」を本書やサイトを参考に書いてみました。
「a-pest-art-impression.xlsx」を右クリックして、ダウンロードして、ご参考にしてください。
著者
堀越啓は、SDアートというアートとビジネスをつなげる会社を経営している人です。
芸術祭、展覧会やアートツアーを行い、美術コンサルティングを行い、美術品の売買を行っています。
目次
まえがき
著者の事業の説明があります。
フレームワークを使えば、美術は深く理解できると提唱しています。
対象読者は、以下の通りです。
- 美術を深く鑑賞できるようになりたい方
- 美術の見方に物足りなさを感じている方
- これからの世界を切り開いていくためには美術が有効だと直感している方
- 物事の表層に惑わされることなく、深く本質を見抜いていきたい方
- 「ビジネス」だけだと物足りないと感じているビジネスパーソン
- 教養として美術鑑賞の方法を身につけたい経営者、経営幹部の方
この本の構成が説明されます。
第1章 鑑賞レベルを上げて、美術をさらに楽しむ!
不確実性の中では、感性や美意識が重要になります。
感性や美意識を身につけるには、PEST分析(政治、経済、社会、技術)が利用できます。
感性や美意識は、自らの経験によるデータベースによってできています。
感性や美意識を上げるというのは、情報を取り入れ、経験を積んで、データベースを増やしていくことです。
感性や美意識のレベルをパーソンズやハウゼンの段階を利用して、説明しています。
- 第一段階:偏愛主義
- 第二段階:美と写実主義
- 第三段階:表現性
- 第四段階:スタイルと形式
- 第五段階:自主性
- 第一段階:説明の段階
- 第二段階:構成の段階
- 第三段階:分類の段階
- 第四段階:解釈の段階
- 第五段階:再創造の段階
感性や美意識のレベルを上げることで、身に付く5つの力があります。
- 観察力
- 想像力
- 創造力
- 論理力
- コミュニケーション力
事実やデータなどに基づいて、分析し、結論を示し、人に説明し、伝える力は、仕事をするうえで必要とされる力です。
美術鑑賞することで、仕事をするうえで必要とされる力を向上することができます。
第2章 基本の「3P」を整理して作品をざっくり理解する
「3P」を整理して、「なぜ、歴史に残る名作なのか?」を解明します。
- 時代(Period)
- 場所(Place)
- 人(People)
時代(Period)
- 古代:紀元前~5世紀(西ローマ帝国滅亡476年前後)
- 中世:6世紀~15世紀(東ローマ帝国滅亡1453年前後)
- 近世:15世紀後半(ルネサンス)~18世紀(市民革命)
- 近代:19世紀(産業革命)~20世紀(第一次世界大戦前)
- 現代:20世紀以降(第一次世界大戦以降)
場所(Place)
作品が制作された場所、発表された場所です。
美術は、富のあるところで発展するからです。
人(People)
画家が、どのような絵を描くかということです。
代表的な画家を知ることで、大きな流れをつかむことが効率的です。
とりあえず、10人程度から始めると良いそうです。
第3章 「作品鑑賞チェックシート」でありのままに作品を捉える
「作品鑑賞チェックシート」を記入することで、絵画に書かれている全ての情報を見出し、疑問について調べることで、情報を整理します。
整理された情報から生まれる疑問が、より深く美術を鑑賞することに繋がります。
- モチーフ
- 色
- 明るさ/暗さ
- シンプル/複雑
- 大きい/小さい
- 好き/嫌い
- 総合
モチーフ
主に描かれている物です。
- テーマ:何が表現されているか?
- 人物:誰が表現されているか?
- 物:どんなものが表現されているか?
- 場面:どのような状況が表現されているか?
色
主に使用されている色です。
色相環と補色の関係を把握します。
明るさ/暗さ
「明るさ/暗さ」を五段階でチェックします。
シンプル/複雑
「シンプル/複雑」を五段階でチェックします。
大きい/小さい
「大きい/小さい」を五段階でチェックします。
好き/嫌い
モチーフ、色、明るさ/暗さ、シンプル/複雑、大きい/小さいについて、「好き/嫌い」を五段階でチェックします。
総合
どんなところが「好き/嫌い」ですか?
第4章 アーティストが生きた軌跡をたどる「ストーリー分析」
- ステップ1:画家としての人生が始まったのか?
- ステップ2:師匠、メンター、仲間とのどんな出会いがあったのか?
- ステップ3:人生最大の試練は?
- ステップ4:試練の結果、どう変容、進化したのか?
- ステップ5:画家としての使命は何か?
第5章 「3K」で美術業界の構造を把握する
「3K」で、作品の背景を理解します。
「3K」で生み出された大きな視点で絵画を捉えることで、より立体的に絵画を捉えることができます。
- 革新(Kakushin)
- 顧客(Kokyaku)
- 競争・共創(Kyousou)
大きな視点を持つことで、人生戦略やビジネスの方向性を見出せる「大局観」を持てるようになります。
第6章 「A-PEST」でアートヒストリーを時代背景から理解する
美術様式は、政治、経済、社会と技術と結びついています。
「A-PEST」を作ることで、時代の空気を体験するできるようになり、多くの情報が得られるようになります。
得られた多くの情報は、体系化されているので、データベースのように構築され、情報が知識や知恵になり、「教養としての知的財産」になり、創り出された文化の流れが理解できるようになります。
- 美術様式
- 政治
- 経済
- 社会
- 技術
外国の文化、歴史、宗教や風習などについての背景を知ることができます。
避けるべきとされる、政治や宗教の話題も、絵画という切り口から話をすることで、外国人との関係を深めることができます。
第7章 実践! 立体的美術鑑賞法
フレームワークには、2つの組み合わせ方があります。
- 画家を中心に観る
- 作品を中心に観る
画家を中心に観る
一人の画家を取り上げる展覧会で使用します。
「3P」フレームワークで絵画の全体像を理解し、「ストーリー分析」フレームワークで画家の生きた人生を理解し、「A-PEST」フレームワークで画家を取り巻く時代を理解します。
作品を中心に観る
複数の同時代の画家の展覧会で使用します。
「3P」フレームワークで絵画の全体像を理解し、「作品鑑賞チェックシート」で作品を細かく理解し、「3K」フレームワークで作品を取り巻く美術業界を理解します。
画家を中心に観る方法でレオナルド・ダ・ヴィンチを、作品を中心に観る方法でギュスターヴ・クルーべについて、フレームワークの具体的な使い方が紹介されています。
フレームワークを使うことで、情報が体系化され、体系化された情報から、インスピレーションが生まれ、様々な問題解決やヒントを得ることもできるようになります。
論理的に感性を高めることができ、高められた感性によって論理的に解決できるということです。
論理と感性には、相乗効果があるということです。
第8章 フレームワークと一緒に美術館を巡ろう
美術館の展示方式には、4つの方法があります。
- 画家に焦点を当てた展示会
- 美術様式に焦点を当てた展示会
- 美術館に焦点を当てた展示会
- テーマに焦点を当てた展示会
上記の美術館の展示方式を、2つの方式に分類します。
- 一人の画家の絵画が展示される展示会
- 複数の画家の絵画が展示される展示会
一人の画家の絵画が展示される展示会
画家に影響を与えた人物、出会った困難、どのように困難を乗り越えたのかなどの情報をカードに書き込んで、「ストーリー分析」フレームワークに書き込みます。
人物像が把握できれば、展覧会の冒頭に戻り、「A-PEST」フレームワークを使用して、情報をカードに書き込んで、「A-PEST」フレームワークを完成させます。
複数の画家の絵画が展示される展示会
気に入った絵画について「作品鑑賞チェックシート」フレームワークの情報をカードに書き込みます。
「3K」フレームワークの情報をカードに書き込みます。
「作品鑑賞チェックシート」フレームワークと「3K」フレームワークを完成させます。
展示会が気に入った場合、図録を購入します。
図録を観ながら、フレームワークから情報を取得し、付け加えます。
どんな展覧会だったのかを一言で言い表してみます。
複数の人と一緒に展覧会を見る場合、鑑賞後に感想を交換することは有益です。
対話する、説明する、心情を描写することで、美術鑑賞の効果が高くなります。
20世紀までの作品を鑑賞できるお勧め美術館は、以下の通りです。
- 国立西洋美術館(東京都・上野)
- DIC川村記念美術館(千葉県・佐倉)
- 大原美術館(岡山県・倉敷)
第9章 美術が必要とされる理由とは?
美術が必要とされる理由は、以下の通りです。
- 価値を生み出す「見方」を増やす
- 決断する際の「内なる羅針盤」を形成する
- 心にビタミンをもらえるエネルギー源
- 人間らしく生きていく手段
価値を生み出す「見方」を増やす
一つの絵画から多くの情報を受け取れるということは、いろいろな価値を見出すことができるようになるということです。
イノベーションは、一見関係なさそうな物を結びつける思考が必要、既存の物を組み合わせることで新たな価値を生み出すとされます。
いろいろな価値を見出すことにより、つながりを見出し、新たな価値を創造する起点になります。
美術鑑賞は、イノベーションを起こすきっかけになりえるということです。
決断する際の「内なる羅針盤」を形成する
画家は、世の中に横たわる潜在的な問題を絵画を通して、提起しています。
絵画を鑑賞する人は、潜在的な問題を認識し、解決するきっかけを得られるということです。
いつの時代も「美しいもの」は良いものです。
美術鑑賞は、「美しいもの」にするには、どうしたら良いのかを考える「内なる羅針盤」を形成する手段になりえるということです。
「内なる羅針盤」に従い、「美しいもの」を自ら生み出し、自らを表現する人は、いつの時代でも必要です。
心にビタミンをもらえるエネルギー源
現実の「嫌なこと」に対して、美術鑑賞によって得られた「価値を生み出す見方」や「内なる羅針盤」を使用して、前向きに捉えて、行動することができるようになります。
人間らしく生きていく手段
人間にだけある大脳は、創造するために、存在します。
人間らしく生ききるということは、何かを創造して、生きるということです。
美術鑑賞によって得られた「価値を生み出す見方」や「内なる羅針盤」を使用して、何かを創造することで、人間らしく生きることができるということです。
まとめ
本当に、感性や美意識のレベルを上げることが、役に立つかは、議論したところで始めりません。
試してみるだけです。
以下の12人の画家から始めることにします。
まずは、ポスト印象派から始めます。
- ゴッホ
- ポール・ゴーギャン
- ポール・セザンヌ
- クロード・モネ
- ジャン=フランソワ・ミレー
- ピーテル・パウル・ルーベンス
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- ピエール=オーギュスト・ルノワール
- サンドロ・ボッティチェッリ
- ミケランジェロ・ブオナローティ
- ラファエロ・サンティ
- ヨハネス・フェルメール
自分は、同じようなことを映画鑑賞で行っています。
絵画鑑賞のブログ記事も、人間らしい創作活動です。
とりあえず、ゴッホから始めることにしました。
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著者のサイト
まずは、上記のサイトをお手本にして、美術鑑賞を始めます。
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