「まんがでわかる 発想法」を読みました!~あらすじ、単語一覧と感想

「発想法」(1967年6月発刊)を読みました。
「発想法」を読んだだけでは理解できないので、「まんがでわかる 発想法」(2019年3月発刊)も読んでみることにしました。
元になる「発想法」から50年以上も経過してから、「まんがでわかる 発想法」が発刊されていることに、まず驚きました。
「発想法」が50年経過し、社会が変わっても通用することが凄いのか、社会が変わらないので通用するのか、社会に新人は毎年入って来るので、新人向けに書かれているのかという興味もわきました。
「発想法」は、登場人物は存在せず、物語はなく、KJ法について説明があり、例としては一般的ではない民族研究が取り上げられています。
「まんがでわかる 発想法」は、登場人物は存在し、物語あり、KJ法について説明があり、マンガで図解され、例としてはペット専用の家具の企画書を作成し、企画書を通し、実現し、発展させることまでを取り上げています。
「まんがでわかる 発想法」は、「発想法」より、身近で、現代的で、分かりやすいです。

「まんがでわかる 発想法」も読んでみて、「発想法」を読んだだけでは理解できない理由が分かりました。
「発想法」を読んだだけでは理解できない理由は、使用されている単語を言葉だけでは理解できないことです。
「まんがでわかる 発想法」は、使用されている言葉をマンガで図解しているので、理解することができます。
「発想法」でも図解して、理解するということの重要性が実感できます。

登場人物

登場人物は、KJ法を教える人とKJ法を学ぶ人です。
KJ法を理解していて、KJ法を教える人が、この本を読んで、どうやってKJ法を教えるのかが理解できるようになっています。
KJ法を理解していなくて、KJ法を教わる人が、この本を読んで、KJ法を理解できるようになります。
KJ法を理解していなくて、KJ法を教わる人は、入社4年目なので、入社4年目くらいの人を想定読者にしているようです。
入社4年目というと、仕事を任されるようになるくらいで、上司や後輩という部署全体に目を向け、品質、スケジュール管理、コストを意識して、業務を行うという立場です。
KJ法を理解していなくて、KJ法を教わる人は、2人登場します。
1人は、営業をしていて、アイデアを考えるのが苦手で、企画書を書いたことがなく、第2企画室に移動し、新しいことに挑戦する人です。
1人は、第1企画室に所属し、企画書を書きますが、したことがなく、成果を出したことがない人です。
この本は、新しいことを始める人や成果を出したことがない人にも向けて書かれています。
該当するであろう想定読者は、広く設定されているので、多くの人がこの本を読んで、仕事に役立てることができるようになっています。

登場人物
  • 大谷宗一郎
  • 緑川千夏
  • 紫村小雪
  • 第1企画室の室長

大谷宗一郎

家具の製造販売会社ヤチヨ社の経営陣からスカウトされて入社した、第2企画室の室長で、KJ法に精通し、KJ法を教えることができます。
第2企画室は、今年できた新しい部署で、室員はいません。
店舗の中から緑川千夏をスカウトして、第2企画室の室員にします。
緑川千夏に考え方、内部探検と外部探検を教えます。
緑川千夏の自社に関する知識では解決できない問題を紫村小雪をスカウトすることで解決します。
緑川千夏と紫村小雪にKJ法による発想法を教え、企画書を通し、企画を実現することを目指します。
企画会議を前に他の部署の意見をまとめるように緑川千夏と紫村小雪に指示します。
緑川千夏と紫村小雪の作ったペット専用の家具に関する企画書を携えて、第1企画室と一緒に企画会議を行います。
ペット専用の家具に関する企画書が通り、役員会議にかけられます。
ペット専用の家具に関する企画書が実現します。

緑川千夏

家具の製造販売会社ヤチヨ社の入社4年目のとなる店舗で家具を販売する店員です。
紫村小雪とは同期で、研修期間中は、紫村小雪と同じ店舗で働いていました。
お客様が家にいて楽しく、家に早く帰りたいという生活を過ごしてほしいという思いから、店内の家具のことを全て覚えています。
大谷宗一郎から第2企画室の一員になるようスカウトされますが、アイデアを考えるのが苦手と答えて断ります。
大谷宗一郎から商品の初期の段階からかかわれるし、アイデアを考えるKJ法があると教えられます。
店長に相談し、店長が第2企画室への移動を勧めてくれたので、お客様により良い提案ができるし、KJ法を使用すれば企画の仕事できると信じ、第2企画室の一員になります。
アイデアを思いつかず、企画書が書けません。
大谷宗一郎から考え方を教えられます。
企画を考えるのが苦手であるという原因が分からないというのが問題ということに気が付きます。
大谷宗一郎から内部探検と外部探検を教えられます。
内部探検はできるようになります。
外部探検をするために、紫村小雪に企画についてLINEで質問します。
紫村小雪からは、容赦のない返信が帰ってきますが、自分の知識が自社だけということに気が付きます。
内部探検と外部探検を行い、短い一行の文で表現して、同質性に着眼して分類します。
大谷宗一郎から自分の自社に関する知識では解決できない問題を一緒に企画を考えてくれる人をスカウトすることになります。
紫村小雪が作った没になった企画書を元に紫村小雪とブレーンストーミングとグループ編成を行います。
紫村小雪を外部探検に他の家具会社のIKAEAと猫カフェに誘います。
紫村小雪と一緒に紫村小雪が作った没になった企画書を通し、企画を実現することを目指します。
大谷宗一郎から企画会議を前に店舗の人たちの意見を聞きに行きます。
紫村小雪と一緒に作ったペット専用の家具に関する企画書を携えて、第1企画室と一緒に初めて企画会議に出席します。
ペット専用の家具に関する企画書が通り、役員会議にかけられます。
ペット専用の家具に関する企画書が実現します。

紫村小雪

家具の製造販売会社ヤチヨ社の入社4年目のとなる第1企画室の室員です。
緑川千夏とは同期で、研修期間中は、緑川千夏と同じ店舗で働いていました。
入社後1年で能力を認められ、第1企画室へ移動しました。
企画書を書くことはできますが、企画書を通したことがありません。
大谷宗一郎から第1企画室から第2企画室へ移動させられ、緑川千夏と一緒にKJ法に取り組みます。
企画書を書く方法を緑川千夏に教えることで、読者にも企画書を書く方法について説明します。
自分の書いた没になった企画書を元に緑川千夏とブレーンストーミングとグループ編成を行います。
ブレーンストーミングとグループ編成を行った結果を企画書に反映させて、企画書を書きあげ、第1企画室の室長に見せて、没になります。
緑川千夏と外部探検に他の家具会社のIKAEAと猫カフェへ行くことになります。
緑川千夏と一緒に自分が作った没になった企画書を通し、企画を実現することを目指します。
大谷宗一郎から企画会議を前に他の部署の人たちの意見を聞きに行きます。
緑川千夏と一緒に作ったペット専用の家具に関する企画書を携えて、第1企画室と一緒に企画会議に参加します。
企画会議でペット専用の家具をレンタルするという意見を言い、採用されます。
ペット専用の家具に関する企画書が通り、役員会議にかけられます。
ペット専用の家具に関する企画書が実現します。

第1企画室の室長

紫村小雪の上司で、紫村小雪の企画書を没にします。
企画会議を開催し、ペット専用の家具に関する企画書を通し、役員会議にかけるとこにします。

単語紹介

たくさんの単語が出てきて、理解するのが大変です。
「まんがでわかる 発想法」を読めば、理解できるので、単語の一覧を紹介するだけにします。

単語一覧
  • 考え方
  • 思考レベル
  • 経験レベル
  • 問題提起
  • 情報探索
  • 情報の観察・記録
  • 仮説
  • 推論
  • 実験計画
  • 実験の観察・記録
  • 検証
  • 結論
  • 内部探検
  • 外部探検
  • 短い一行の文で表現する
  • W型問題解決モデル
  • ブレーンストーミング(ブレスト)
  • グループ編成
  • グループ編成の図解化
  • 表札つくり
  • 空間配置
  • 輪どり
  • 棒線(関係あり、因果関係、相互に因果関係、お互いに対立、同じ)
  • KJ法AB型
  • KJ法BA型
  • 二重線で囲む
  • KJ法による文書化
  • ユニット
  • 関係性(未発達、没落、安定性の獲得、包括性の獲得)
  • 叙述
  • 解釈
  • 省略B型
  • 共通認識
  • フィードバック
  • 意味のある反対
  • 意味のない反対

感想

社会に毎年入ってくる新人向けの本です。
KJ法について知りたい人にもお勧めです。
「発想法」を読んで理解できなかった人にもお勧めです。

マーク・ザッカーバーグ(映画「ソーシャル・ネットワーク」)、スティーブ・ジョブス(映画「スティーブ・ジョブス(2013年)」映画「スティーブ・ジョブス(2015年)」)やビル・ゲイツ(TVドラマ「バトル・オブ・シリコンバレー」)のような人は、KJ法を使用しているとは感じません。
マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツのような天才ではない人が、KJ法を使用するということです。
日本での企画書を実現する方法が理解できることも良いです。

「発想法」のホームページを見つけましたので、参考にしてください。
ホームページ

次は「続・発想法」(1970年2月発刊)を読む予定です。
ご期待ください。

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