いろいろな自己啓発本を読んできた人にやる気を上げる方法が必要になるのではないかと考えて、この本を読んでみることにしました。
序章 やる気を上げる方法は一つではない
やる気を上げる方法は一つではなく、人によりさまざまです。
マインドセット、フォーカスと自信の有無という3つの軸を使用して、人を8つのタイプに分けて説明し、やる気を上げる方法をタイプごとに示すという本です。
まずは、自分で自身を理解するために、活用し、適切な行動をするようにします。
マインドセット、フォーカスと自信の有無は、個人に固定的な物ではなく、変化するものです。
周囲の人(上司、同僚や部下、教師や生徒、友人、夫婦)を理解し、目的に到達できるように、相手に適切な治療を施します。
人をタイプに分けて、人を変えるという考え方です。
「まず、ルールを破れ」、「さあ、才能に目覚めよう ストレングス・ファインダー」、「さあ、才能に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー 2.0」、「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつこと」と「ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう」に似ているますが、より理解しやすいです。
第1章 二つのマインドセット・・・「証明」を求めるより「成長」を目指そう
マインドセットは、考え方の癖です。
マインドセットには、2種類のマインドセットがあります。
人に固定的な物ではなく、変えることができます。
自分は、証明のマインドセットも成長のマインドセットも同時に持っていると感じました。
成長のマインドセットを持っているとき人は成長するそうです。
証明のマインドセット
自分は、自分の能力を見せつけたいと感じていますが、他人と比べようとは思いません。
自分は、自分でできると思っているので、他人に助けて欲しいとは思いません。
自分で努力して、自分でできる範囲を広げて、他人に助けてもらう範囲を狭めたいです。
自分は、ミスをしないように注意し、ミスをすることは恐れません。
自分には無理だとして、諦めることが、合理的だと考えることも多くあります。
自分は、課題や目標に捕らわれず、課題や目標に至る過程をブログ記事にして楽しんでいます。
自分は、新たな知識や技能を取り入れることを苦にしません。
成長のマインドセット
自分で努力して、自分でできる範囲を広げて、向上することに焦点を当てています。
自分は、すごい人になり、すごい人だと思われたいです。
自分は、他人の目を気にすることなく、自分の行いたいことを行い、ブログ記事に書き残したいです。
自分は、困難に直面した時も、頑張り、乗り越えてきたと自負しています。
第2章 やる気のフォーカス・・・「獲得」か「回避」かを知って強みにする
やる気のフォーカスは、方法の違いです。
やる気のフォーカスには、2種類のやる気のフォーカスがあります。
やる気のフォーカスは、人が経験してきたことに依存するので、変えることは難しいです。
自分は、回避フォーカスで仕事を行ってきましたが、退職後は獲得フォーカスで行うことが多いいです。
自分は、仕事を行うことで培ってきた回避フォーカスで、計画を立て、実行し、期限までに終えるということの方が気に入っています。
自分は、実験的かつ抽象的な議論に意味を見出せず、分析的、個別的で具体的な議論をするべきと考えています。
自分は、プログラムを書くことができるので、プログラムを利用し、スピードと正確さを両立してきました。
自分は、目的を定めて仕事をしてきました。
自分は、きめ細かな気配りや粘り強い取り組みは嫌いです。
獲得フォーカスと回避フォーカスは、どちらも充実した人生を送るためには必要なものです。
自分は、獲得フォーカスと回避フォーカスの両方とも持っていますが、バランスが悪いように感じます。
自分と相手のフォーカスを理解して、自分と相手のフォーカスが最大限に発揮するようにすることが大事です。
獲得フォーカス
高いレベルの仕事とは、獲得しうる最大限の利益であり、最小限の機会損失という経験をしてきた人です。
自分は、最大限の利益を求め、機会損失を最小限にして、行動し、人からの称賛を受けることに動機づけられて、ブログ記事を書いています。
Youtubeを始めようとしましたが、動画制作の大変さを知り諦めてしまいました。
自分は、見切りをつけるのも早いです。
回避フォーカス
高いレベルの仕事とは、損失を最小限に抑え、資源の減少を避けるという経験をしてきた人です。
自分は、義務と責任を果たし、頼りにされることを重きを置いて仕事をしてきました。
第3章 自信は必須の要素
自分は、計画を立てることで、望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはあると確信し、目標を達成してきました。
親が子供に、教師が生徒に、上司が部下に、望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはあると確信させることは重要です。
望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはあると確信させることは、4つの要素から成り立っています。
ポジティブ・シンキングは、目標を達成する確率を下げてしまいます。
ネガティブ・シンキングは、目標を達成する確率を上げることもあります。
目標を達成した場面ばかりを想像して、目標を達成するための準備をせずに待っているポジティブ・シンキングの人より、目標を達成するために乗り越えるべき障害を考え、自分には障害を乗り越える力があると信じて対応策を検討するネガティブ・シンキングの人の方が、成功する可能性はかなり高いのです。
成功体験
自分は、難しいとされる目標や課題をやり遂げたという成功体験を得て、望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはあると確信してきました。
自分は、成功体験に頼るあまり失敗もしましたし、無謀とも思われることにも挑戦し成功させることもできました。
他者の経験から学ぶ
自分は、成功体験に頼るあまり、他者の経験から学ぶことをせずに、失敗もしました。
小中学校程度の勉強なら独学でも習得できましたが、高校の勉強を独学で行うには、時間と労力が必要だと思い知らされました。
他者からの保証や警告
自分は、成功体験に頼るあまり、他者からの保証や警告を軽視してきました。
自分は、保証や警告を得るように書籍、雑誌やインターネットで調べるようになりました。
その時々の私たちの気分
自分は、些細なことでも、その時々の気分が変わり、自信が揺らぐことが多いです。
自信を取り戻すように、書籍、雑誌やインターネットで調べて、行動し、取り組むことにしています。
第4章 やる気から見た8つのタイプ
タイプ1、中二病
- 証明のマインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はなく不安定
診断は、破滅的です。
に乏しく、他者の経験から学ぶことはせず、他者からの保証や警告に耳を傾けず、その時々の私たちの気分で行動します。
- いつも引っ込み思案で、湯鬱な感じを漂わせている
- 努力しない。最小の投資で最大のゲインを得ようとする
- 明らかに自分の能力に自信が持てない
- 自分自身を失敗に導いている
- たまにやる気をみせることもあるが、すぐにしぼむ
- 成長マインドセットを持つ
- OJTで自信をつける
- 獲得フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ2、うざいやつ
- 証明のマインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はある
診断は、問題ありです。
はあり、他者の経験から学ぶことはせず、他者からの保証や警告に耳を傾けず、その時々の私たちの気分に左右されずに、全てに飛びつきます。
- 自慢が多く、いつも注目されていたい
- 批判を聞く耳を持たず、失敗を隠す
- すべてに飛びつく
- 向こう見ずである
- 仲間といつも競い合っている
- 成長マインドセットを持つ
- 獲得フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ3、臆病者
- 証明のマインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はなく不安定
診断は、破滅的です。
は「いつも行うこと」でしかなく、自分に自信はなく、他者の経験から学ぶことはせず、他者からの保証や警告に耳を傾けず、その時々の私たちの気分に関わらず、新しいことをすることはしません。
- 周囲と壁を作り、いつも不安に駆られている
- プレッシャーに押しつぶされそうになっていて、予期せぬ事態に弱い
- 新しい仕事には拒絶反応を示す
- 自分を守ろうとする意識が強い
- ミスを犯すのを何より恐れている
- 成長マインドセットを持つ
- OJTで自信をつける
- 回避フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ4、退屈な人
- 証明のマインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はある
診断は、問題ありです。
は「いつも行うこと」ですが自信があり、他者の経験から学ぶことはせず、他者からの保証や警告に耳を傾けず、その時々の私たちの気分に関わらず、新しいことをすることはしません。
- 静かな自信を持ち、いつも注意深い
- 自分の得意なことしかやらない
- 変化には強く抵抗する
- ミスを犯すことをとても気にしている
- 物事のやり方に対しては非常に頑固
- 成長マインドセットを持つ
- 回避フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ5、やる気の空回り
- 成長のマインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はなく不安定
診断は、問題ありです。
はなく、自信もないですが、他者の経験から学ぶことで、しっかり学ぶことでいつかできるようになると考え、何にでも取り掛かり、他者からの保証や警告に耳を傾け、従い、その時々の私たちの気分に関わらず、新しいことを学び、努力を重ね困難を乗り越えていきます。
- 意欲に満ちている
- 遂行能力は低いが、学びたいという情熱はある
- 多くのことを引き受けすぎる
- 認められることによって伸びる
- 困難に建設的に対処しようとする
- OJTで自信をつける
- 獲得フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ6、まじめな見習い
- 成長のマインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はなく不安定
診断は、問題ありです。
は「いつも行うこと」でしかなく、自分に自信はなく、他者の経験から学ぶことで、しっかり学ぶことでいつかできるようになると考え、要領をつかんでから取り掛かるので、時間はかかり、他者からの保証や警告の中でも真摯なで正直なフィードバックを好み、その時々の私たちの気分に関わらず、困難にも取り組み、対処します。
- 自分なりの美学を持ち、やるべきことに集中する
- 今は遂行能力に欠けているが、学んで熟達する覚悟がある
- 守りに強いネガティブ・シンカー
- 学ぶのは得意だが、行動に移すのは苦手
- 真摯なフィードバックによって伸びる
- スキルを身に付け、自信をつける
- 回避フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ7、新星
- 成長のマインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はある
診断は、最高の仕事人です。
はあり、自信もあり、少しでも可能性があるなら挑戦し、他者の経験から学ぶことで、成し遂げ、他者からの保証や警告にも従い、無謀なリスクではなく、必要なリスクを取り、その時々の私たちの気分に関わらず、場当たり的な行動はせず、次にどうつなげていくのかを考え、長期的なビジョンを持って取り組みます。
- エネルギッシュで楽天的
- 壁にぶつかるほど力が出る
- アイデアの宝庫であり、革新的である
- 取るべきリスクを恐れない
- 獲得フォースを十分に生かす環境を作る
タイプ8、熟練の匠
- 成長のマインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はある
診断は、最高の仕事人です。
はあり、自信もあり、正確で、効率的で、言ったことは成し遂げ、他者の経験から学ぶことと他者からの保証や警告を聞くことで、仕事を始める前に準備し、どのくらい時間がかかるかを把握し、その時々の私たちの気分に関わらず、自分を高めるように努力し、必要なスキルを磨き、極めて行きます。
- 責任感が強く信頼できる。いてほしいときにいてくれる
- 常に第二、第三の矢を持って事に臨む
- ミスがない
- 揺るがない専門性を持つ
- 自分の周囲もともに高めようとする
- 回避フォースを十分に生かす環境を作る
第5章 すべてのタイプに共通する処方箋
第一段階、証明マインドセットから成長マインドセットへ
証明マインドセットを持っていたら、成長マインドセットに変えるように努力します。
中二病タイプの人は、やる気の空回りタイプの人に成長します。
うざいやつタイプの人は、新星タイプの人に成長します。
臆病者タイプの人は、まじめな見習いタイプの人に成長します。
退屈な人タイプの人は、熟練の匠タイプの人に成長します。
成長マインドセットを持っていたら、第二段階へ移行します。
証明マインドセットから成長マインドセットへ変わるのは困難です。
- 目標を考えるときには「成長」を意識したものにする
- 「if-then」プランニングをする
- 期待値を変えてみる
- 他の人と比べない
- 根気良く続ける
- ミスをしても大丈夫だと伝える
- 成長マインドセットのロールモデルを示す
- 正しいフィードバックをする
第二段階、必要なスキルと自信を身につける
成長マインドセットを持って、必要なスキルと自信を身につけます。
やる気の空回りタイプの人は、新星タイプの人に成長します。
まじめな見習いタイプの人は、熟練の匠タイプの人に成長します。
自信をつけるには、最近の成功体験を振り返り、成功した理由を「コントロール不能要因」ではなく、「コントロール可能要因」から見だします。
必要なスキルと自信を身につけたら、第三段階へ移行します。
第三段階、力を発揮する場を作る
獲得フォーカスか回避フォーカスに合った方法で、成長を目指します。
新星タイプの人、または熟練の匠タイプの人がさらなる成長を目指すということです。
この段階に終わりはありません。
常に、獲得フォーカスか回避フォーカスに合った方法で、さらなる成長を目指します。
- よく褒めてポジティブで楽天的な環境を整える
- 目標をはっきり持たせる
- アイデアを自由に出させる
- 彼らは何でも速く片づけたいと思っていることを忘れない
- 大きな絵を描く
- 決断するときはプラス面を考えさせる
- 建設的な批判と悲観主義でアプローチする
- 何を得るかより、何を避けるべきかをはっきりさせる
- 出されたアイデアを分析し、評価してもらう
- じっくりと仕事に取り組めるようにする
- 具体的な指示を与える
- 決断するときは、マイナス面を考えさせる
まとめ
単純化して、分かりやすく記述しようとしていますが、一貫しているようには読めず、一貫して理解するのに苦労しました。
この本の著作者は、ハイディ・グラント・ハルバーソンです。
ハイディ・グラント・ハルバーソンは、「やり抜く人の9つの習慣」という本も書いています。
やる気が上がっても、やる気が落ちてしまえば、達成できないので、習慣化することも大事だと感じました。
次は、「やり抜く人の9つの習慣」を読みます。