
午前十時の映画祭2025で上映されている映画「砂の器」を鑑賞することにしました。
予告動画です。
主題歌です。
ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」です。
https://www.youtube.com/watch?v=68sgVjo3qjw
チケットです。
あらすじと感想です。
ハンセン病で決められてしまう宿命
タイトルの「砂の器」は、子供が砂遊びで作る砂の器のことで、作っても壊れてしまう犯人の人生のとこを表しています。
警察が殺人犯を捜し出すことによって物語が展開するミステリー映画なのですが、殺人犯が解き明かされる前に殺人犯が分かってしまうのでサスペンス映画でもあります。
物語を知らない人は、物語を知らないで鑑賞するほうが良いですが、何も知らないで理解できるほど簡単な映画ではありません。
映倫区分は「G」なので、誰でも鑑賞できます
午前10時の映画祭15で上映されますし、可能であれば、ラストシーンのコンサートは音響施設の良い映画館で鑑賞した方が良い映画です。
上映時間は、2時間23分と長めです。
場所、登場人物、背景を理解していないと物語についていくことが難しいので、説明します。
国電蒲田操車場は、2025年3月14日限りで廃止され、現在は品川統括センター乗務ユニットになっています。
羽後亀田駅は、秋田県由利本荘市松ヶ崎高野にあるJR東日本の羽越本線の駅で、現在は無人駅になっています。
岡山県江見町は、1953年に合併して作東町になっています。
亀嵩駅は、島根県仁多郡奥出雲町郡にあるJR西日本の木次線の駅で、蕎麦屋の扇屋が乗車券販売する簡易委託駅になっています。
大阪市浪速区は、大阪都心6区の一つで、大阪大空襲があり、通天閣で有名な新世界などがあります。
伊勢神社は、内宮と外宮があり、全ての神社の上に位置する神社とされています。
石川県上沼郡大畑村は架空の村で、ロケは富山県南砺市の相倉集落で行われています。
登場人物は、被害者、警察の刑事たち、警察の刑事たちから事情を聞かれる人たち、被害者の息子、加害者、有名政治家、加害者の協力者、加害者の父親が登場します。
国電蒲田操車場で身元不明の殺害死体が発見され、警察の刑事たちの捜査は難航し、警察の刑事たちは色々な人々から話を聞くので、物語を分かりにくくしています。
警察の刑事たちの聞き込み捜査により、被害者が東北弁を話し、「カメダ」という単語を言っていたことから、警察の刑事たちが羽後亀田駅まで捜査に行きますが、手掛かりは得られず、捜査は難航します。
被害者の息子は、伊勢神社へ旅行に行って戻ってこない父親の捜索願を警察に届け出たことから、被害者の身元が岡山県江見町の雑貨商であったことが判明します。
警察の刑事たちの聞き込み捜査により得られた東北弁を話し「カメダ」という単語を言っていたと言う情報と被害者の身元が岡山県江見町であることが一致せず、捜査は難航します。
警察の刑事は、方言について調べるために国立国語研究所を訪れ、東北弁と出雲弁には共通点があり、知らない人が聞いても東北弁と出雲弁との区別はつかないと教えてもらい、島根県にある亀嵩駅を捜し出します。
警察の刑事は、被害者の息子から被害者が岡山県江見町の雑貨商を営む前に、島根県警の亀嵩駐在所巡査部長であったことを聞き出し、島根県警の亀嵩駐在所に行って、聞き込みを行い、被害者と親しかった亀嵩算盤老舗を営む人も紹介され、話を聞きますが、犯人へとつながる証言は得られず、捜査は難航します。
警察の刑事は、被害者と親しかった亀嵩算盤老舗を営む人から手紙で、ハンセン病が発症した父親と息子について教えてもらいますが、父親についてははっきりしていますが、息子については行方不明で、捜査は行き詰ります。
警察の刑事は、被害者が東京に来た理由を解明するために、伊勢に向かい、被害者が宿泊していた宿で聞き込みを行い、被害者の不審な行動から容疑者を特定します。
有名政治家は、被害者と容疑者を結びつけます。
警察の刑事は、容疑者の身元を確認するために、容疑者の出身地である大阪市浪速区に向かい、戸籍を確認すると、不審な点に気が付き、全ての謎が解明されます。
ラストは、警察の刑事が捜査本部で事件について報告するシーン、コンサートのシーン、ハンセン病が発症した父親と息子の悲しく辛い旅路の3つのシーンがカットバックで組み立てられていて、感動させられます。
ハンセン病は、らい菌に感染することでゆっくりと進行する慢性感染症で、皮膚の病変が特徴的で、整容的に目立ちやすい症状で、抗菌薬による薬物療法を数年続けることで治癒するようになりましたが、皮膚の病変は残ることもあり、誤解され、差別され、隔離されてきました。
らい菌は非常に感染・発病力が弱い細菌であるため、多くは免疫力が低い乳幼児期に家族内の感染者などと濃厚な接触を繰り返すことで感染するので、先天的で不治の病と誤解され、差別され、隔離されてきました。
夫婦であっても、夫は発症しても、妻は発症しませんし、子供は将来発症するという誤解や差別があるということです。
映画「ベン・ハー」でも、ハンセン病を取り上げていました。
自分は、警察の刑事に感情移入して、推理を楽しみました。
場所も物語もあっちこっちに飛ぶので、理解をするためには、おおよその物語を知っておいた方がよい映画です。
理解できなくても、感動を得られたのなら、理解するためにもう一度鑑賞することをお勧めします。
誰かと鑑賞するより、一人で鑑賞して感動に浸ることをお勧めします。
午前十時の映画祭で上映される25本の映画を全て鑑賞して、半券を集めて、金の殿堂入りを目指すという目標をにしました。
午前十時の映画祭で上映される25本の映画を全てを事前に鑑賞して、ブログ記事にするのは困難ですが、可能なら事前に鑑賞してブログ記事(ネタバレあり)にする予定です。
- 映画「ベン・ハー」:鑑賞済み
- 映画「アラビアのロレンス」:鑑賞済み
- 映画「八甲田山」:鑑賞済み
- 映画「ターミネーター2」:鑑賞済み
- 映画「風と共に去りぬ」:鑑賞済み
- 映画「ゴッドファーザー」:鑑賞済み
- 映画「砂の器」:鑑賞済み
- 映画「羊たちの沈黙」
- 映画「メリー・ポピンズ」
- 映画「天使にラブ・ソングを…」
- 映画「エイリアン」
- 映画「トップガン」
- 映画「E.T.」
- 映画「ローマの休日」
- 映画「七人の侍 【新4Kリマスター版】」
- 映画「ウエスト・サイド物語」
- 映画「アマデウス 【4Kレストア版】」
- 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」
- 映画「シザーハンズ」
- 映画「ショーシャンクの空に」
- 映画「スタンド・バイ・ミー」
- 映画「時計じかけのオレンジ」
- 映画「2001年宇宙の旅」
- 映画「パルプ・フィクション」
- 映画「レオン 完全版」
楽しい1年になりそうです。