映画「時計じかけのオレンジ」~あらすじ、登場人物、単語説明と感想

午前十字の映画祭15で映画「時計じかけのオレンジ」が上映されるので、この映画を鑑賞することにしました。

基本情報・スタッフ

監督    スタンリー・キューブリック
脚本    スタンリー・キューブリック
原作    アンソニー・バージェス
製作    スタンリー・キューブリック
製作総指揮 マックス・L・ラーブ、サイ・リトビノフ
音楽    ウォルター・カーロス
撮影    ジョン・オルコット
美術    ジョン・バリー
衣装    ミレーナ・カノネロ
編集    ビル・バトラー
製作会社  ポラリス・プロダクションズ、ホーク・フィルムズ
配給    ワーナー・ブラザース
公開    1972年4月29日
上映時間  137分
映倫区分  R18+

予告動画

主題歌


冒頭だけで全部ではありません。

音楽

オープニングと暴行を終えた後でコロバ・ミルク・バーとアパートに帰るところから部屋で過ごすシーンととで流れる「メアリー女王の葬送のための音楽/進行曲」です。

ビリー・ボーイたちが女性に悪行を行い、アレックスたちと乱闘になり、自動車で暴走するシーンで流れるオペラ「泥棒かささぎ 序曲」です。

アレックスたちが作家夫婦に悪行を行っているときなどとラスト流れる「雨に歌えば」です。

コロバ・ミルク・バーのシーンで女性が歌うベートーベンの交響曲「第9番 合唱~第4楽章」です。

アレックスがアパートの部屋で聞いて鮮烈な映像を思い浮かべて翌朝デルトイドに会うまでのシーンとアレックスに復讐するために聞かせるベートーベンの交響曲「第9番 合唱~第2楽章」です。

アレックスがレコード店に入り、2人の少女をナンパするシーンとルドビコ療法のシーンで流れる「March from A Clockwork Orange」です。

アレックスが2人の少女をナンパして部屋に誘い込んだシーンで流れるウィリアム=テルのオペラ「序曲~スイス軍の行進」です。

アレックスが他のメンバーを川に落として、一人暮らしの女性を殺害するシーンで流れるは、時計じかけのオレンジの主題歌です。

アレックスが収監される刑務所の俯瞰ショットのときとアレックスが自宅に戻って自宅を出て川を眺めているときに流れるウィリアム・テルのオペラ「序曲~夜明け」です。

内務大臣が刑務所を訪れるときに流れる行進曲「威風堂々 第1番(1分46秒ぐらいから)」です。

アレックスが刑務所から出て治療センターに入るときに流れる行進曲「威風堂々 第4番」です。

アレックスがヒトラーの戦争映を観るときと最後の病院にいるときに流れるベートーベンの交響曲「第9番 合唱~第4楽章」です。

アレックスが聞かされて、飛び降り自殺を試みるときに流れるベートーヴェンの交響曲第9番「合唱 第2楽章」です。

アレックスが病院で聞かされるベートーベンの交響曲「第5番 ハ短調 運命~第1楽章」です。

あらすじ

人間を善人に矯正することで、悪い人間社会を良い人間社会に変えようとしますが、失敗します。

主人公は、犯罪を犯して更生施設に入れられ、更生施設から出てきますが、犯罪を行うこととベートーヴェンの交響曲第9番が大好きで、犯罪を繰り返して、人生を楽しみます。
主人公は、女性を殺害して、仲間に裏切られて、警察に逮捕され、裁判所で禁固14年の実刑判決を言い渡され、刑務所に収容されます。
主人公は、刑務所から早く出るために模範囚を装いますが、刑務所から出ることはできません。
主人公は、刑務所を視察に来た内務大臣の犯罪者を善人に矯正するという考えに同意して、善人に矯正するプログラムを受けることになります。
主人公は、善人でベートーヴェンの交響曲第9番が嫌いな人間に矯正されますが、悪い人間社会では善人として生きていくことができません。

主人公は、善人を頼りますが、自分の過去の犯罪により善人から悪人に変わってしまい、復讐を受けることになります。

登場人物

アレックス

アレックスは、マルコム・マクダウェルが演じる英国ロンドンの市営団地ブロック18Aリニア・ノースというアパートに両親と住んでいる15歳の少年で、本名はアレグザンダー・デ・ラージで、左目に女のつけまつげをつけているのが特徴で、好きな音楽はベートーベンの第九で、何らなの犯罪を犯して警察に逮捕され、更生施設で過ごした過去があり、権力に対してた従順ですが、権力のない老人、少年、少女、女性には暴力的に振る舞うようになり、不良グループのリーダーで、コロバ・ミルク・バーで左にディムを座らせ、ジョージーを右に座らせ、ピートをディムの左に座らせて、麻薬入りのミルクを飲みながら、今夜の悪行に思いを巡らせています。

ディム

ディムは、ウォーレン・クラークが演じるアレックスの不良仲間で、コロバ・ミルク・バーでアレックスの左に座り、麻薬入りのミルクを飲みながら、今夜の悪行に思いを巡らせています。

ジョージー

ジョージーは、ジェームズ・マーカスが演じるアレックスの不良仲間で、コロバ・ミルク・バーでアレックスの右に座り、麻薬入りのミルクを飲みながら、今夜の悪行に思いを巡らせています。

ピート

ピートは、マイケル・ターンが演じるアレックスの不良仲間ですが、セリフはなく、コロバ・ミルク・バーでディムの左に座り、麻薬入りのミルクを飲みながら、今夜の悪行に思いを巡らせています。

浮浪者

浮浪者は、ポール・ファレルが演じる浮浪者で、横になりウィスキーを瓶で飲みながら、歌っていて、アレックス、ディム、ジョージーとピートに目をつけられ、アレックス、ディム、ジョージーとピートが近づいて来て、アレックス、ディム、ジョージーとピートから拍手と歓声を送られます。

ビリー・ボーイ

ビリー・ボーイは、リチャード・コンノートが演じるアレックスたちと敵対する不良グループのリーダーで、廃墟のカジノで全裸の女性に暴行を加えているときに、アレックスたちから声をかけられます。

フランク・アレクサンダー

フランク・アレクサンダーは、パトリック・マギーが演じる作家で、妻のメアリー・アレクサンダーとと「HOME」という看板のある家で暮らしていて、家の中でタイプライターで文章を作成していて、呼び鈴に気が付き、メアリー・アレクサンダーにドアに見に行かせます。

メアリー・アレクサンダー

メアリー・アレクサンダーは、エイドリアン・コリが演じる夫のフランク・アレクサンダーと「HOME」という看板のある家で暮らしていて、タイプライターで文章を作成していて、呼び鈴に気が付いたフランク・アレクサンダーからドアに見に行くように頼まれます。

マム

マムは、シーラ・レイナーが演じる英国ロンドンの市営団地ブロック18Aリニア・ノースというアパートに住んでいるアレックスの母親で、アレックスの部屋のドアをノックして、アレックスに起きて、学校に行くように言います。

ダッド

ダッドは、フィリップ・ストーンが演じる英国ロンドンの市営団地ブロック18Aリニア・ノースというアパートに住んでいるアレックスの父親で、マムから今朝もアレックスの気分がよくないそうよと言われます。

デルトイド

デルトイドは、オーブリー・モリスが演じるアレックスの更生委員で、アレックスの母親に会って、鍵を借り、部屋に座り、アレックスが部屋から出てくるのを待ち、アレックスが部屋の前を通り、気が付かれて、家庭訪問とは驚きですと言われます。

ミス・ウェザース

ミス・ウェザースは、ミリアム・カーリンが演じるキャットウーマンとも呼ばれ、猫に囲まれて臨時閉鎖中のヘルス・ファームにいる大金持ちの女性で、ストレッチをしているときに、アレックスによって家のドアをノックされます。

トム

トムは、スティーヴン・バーコフが演じるミス・ウェザースを殺害したアレックスを取り調べる私服の刑事です。

警部

警部は、ミス・ウェザースを殺害したアレックスを取り調べる制服の警部です。

巡査部長

巡査部長は、ミス・ウェザースを殺害したアレックスを取り調べる警察署にいる制服の巡査部長です。

バーンズ

バーンズは、マイケル・ベイツが演じるアレックスが収監される刑務所の看守長です。

牧師

牧師は、ゴッドフリー・クイグリーが演じるアレックスが収監される刑務所の牧師で、アレックスを演壇に座らせ、受刑者たちに説教をして、受刑者たちに締めくくりに囚人用賛美歌集258番を歌わせ、アレックスに歌詞を映し出す機器を操作させます。

フレデリック内務大臣

フレデリック内務大臣は、アンソニー・シャープが演じる新任の内務大臣で、ルドビコ式心理療法を試す被験者を選ぶためにアレックスが収監される刑務所を訪れ、アレックスたちが運動している間に、監房棟へやって来て、アレックスの監房内を確認します。

刑務所長
刑務所長は、アレックスが収監される刑務所の所長で、フレデリック内務大臣と共にアレックスたちが運動している間に、監房棟へやって来て、アレックスの監房内を確認し、バーンズから査察の準備完了ですと報告を受けます。

オルコット博士
オルコット博士は、ルドビコ医療センターでアレックスを受け入れる担当者で、バーンズからアレックスをオルコット博士に引き渡されます。

チャーリー

チャーリーは、ルドビコ医療センターにおけるアレックスの囚人係で、オルコット博士からアレックスを部屋に案内するように言われ、アレックスの後ろをついて行き、部屋に案内して、翌朝になり、ブラノン博士と朝の挨拶をかわして、ブラノン博士のためにアレックスの部屋のドアを開けます。

ブラノン博士

ブラノン博士は、マッジ・ライアンが演じるルドビコ医療センターで、アレックスにルドビコ式心理療法を行う担当医で、アレックスのいる部屋に入り、自己紹介をして、アレックスから新聞と朝食を取り上げて、アレックスに朝の気分はどうと質問して、アレックスからいいですと答えられて、アレックスにすぐに治療を始めます。

ブロドスキー博士

ブロドスキー博士は、カール・デューリングが演じるルドビコ医療センターで、ルドビコ式心理療法を確立した博士で、アレックスにルドビコ式心理療法を行う責任者で、映画館の後部座席にブラノン博士と共に座り、アレックスの様子を見ています。

男優

男優は、ジョン・クライヴが演じるアレックスが暴力を行使しないことを証明する男優です。

女優

女優は、アレックスが性的暴力を行使しないことを証明する女優です。

ジョー

ジョーは、クライブ・フランシスが演じるアレックスが服役中にダッドとマムがアレックスの部屋を2年間の契約で貸して住んでいる下宿人で、仕事もあり、来月分の下宿代を払っていています。

ジュリアン

ジュリアンは、デヴィッド・プラウズが演じる車椅子生活になったフランク・アレクサンダーを介護する人です。
デヴィッド・プラウズは、映画「スター・ウォーズ」でダース・ベイダーを演じています。

ドリン

ドリンは、ジョン・サヴィデントが演じる男性で、フランク・アレクサンダーとルービンシュタインと共に、ルドビコ式心理療法を受けたアレックスを自殺に追い込むことの手助けをする人です。

ルービンシュタイン

ルービンシュタインは、マーガレット・タイザックが演じる女性で、フランク・アレクサンダーとドリンと共に、ルドビコ式心理療法を受けたアレックスに追い込むことの手助けをする人です。

テイラー博士

テイラー博士は、ポーリン・テイラーが演じるアレックスに担当の精神科医で、アレックスにスライドを見せるから、その人物が言いそうなセリフを言ってくれると言い、アレックスに暴力や性的なスライドを見せて、アレックスが暴力や性的なスライドに拒絶反応を示さないことを確認します。

ナッドサット語

ドルーグは、仲間という意味です。
ラズードックスは、心を集中させる、または精神統一させるという意味です。
ミルク・プラスは、ミルク割りという意味です。
ベロセットは、麻薬の種類です。
シンセメスクは、麻薬の種類です。
ドレンクロムは、麻薬の種類です。
アルトラ、または超暴力は、暴行、リンチ、性暴力という意味です。
カッター銭は、10ペンス硬貨、または小銭という意味です。
イン・アウトは、セックスをするという意味です。
デボチカは、少女という意味です。
マルチックは、少年という意味です。
ヤーブルは、金玉という意味です。
ホラーショーは、最高、または面白いという意味です。
ガティワッツは、腹という意味です。
フィリーは、もてあそぶという意味です。
サプライズは、 奇襲するという意味です。
ビディーは、見る、理解するという意味です。
グブリ話は、ふざけ話しという意味です。
マレンキー・ヘアは、産毛という意味です。
マレンキーとかげは、小さなトカゲという意味です。
ドゥーグは、モラルという意味です。
ボルシーは、でかいという意味です。
ヤーブロッコは、金玉野郎という意味です。
ノズは、ナイフという意味です。
ブリツバは、カミソリという意味です。
トルチョック、またはトルチョークは、 殴るという意味です。
スパチカねんねは、睡眠という意味です。
ライティ・ライト、ライトは、分かった 了解したという意味です。
ガリバーは、頭という意味です。
ガリバー痛は、頭痛という意味です。
チャイは、お茶という意味です。
ミリセントは、警察という意味です。
ハイハイハイ ゼアは、やあみんなという意味です。
アピ・ポリ・ロジーは、お詫びをするという意味です。
クラストは、盗み、または窃盗という意味です。
ルッカフル涙は、雀の涙という意味です。
ポリーは、札、または金という意味です。
グルーピーは、バカという意味です。
オムニは、賢いという意味です。
オムニ明晰は、頭脳明晰という意味です。
ボッグは、神様という意味です。
クルービーは、血という意味です。
ケーブルは、血管という意味です。
タッシュトゥックは、ハンカチという意味です。
チェロベックは、男という意味です。
プティッァは、女という意味です。
グブリ話は、ふざけ話しという意味です。
イキは、行くという意味です。
スームカは、醜いという意味です。
トルチョックは、殴るという意味です。
ドルーギーは、仲間たちという意味です。
スタージャは、刑務所という意味です。
プレストゥプニクは、犯罪者という意味です。
マルチョック、またはマルチックは、少年という意味です。
ボルシャイは、でかいという意味です。
ヤホーディーは、ユダヤ人という意味です。
シニーは、映画という意味です。
スルージーは、聞くという意味です。
スメックは、笑いという意味です。
ヤジックは、舌という意味です。
ボニーは、くさいという意味です。
ウンチングは、食べるという意味です。
ルッカーは、手という意味です。
グラジーは、両目という意味です。
マスキーは、マスクという意味です。
ぶっ裂くは、自殺するという意味です。
ヤーブロッコは、睾丸野郎という意味です。
エッギウェグは、卵という意味です。
ステーキウィークは、ステーキという意味です。

単語説明

コロバ・ミルク・バーは、麻薬入りのミルクを提供するバーです。

ダブリンは、アイルランドの首都です。

フェア・シティーは、ダブリンのゴーストタウンです。

スイート・モリー・マローンは、ダブリン市の歌です。

ムール貝は、海水に生息するイガイ科の細長く黒い貝で、食べると柔らかくて美味しいです。

猥歌は、性的に下品な替え歌です。

デュランゴ95は、Adams ProbeのProbe 16という自動車で、1969年に3台しか生産されず、1800CC直列4気筒エンジンを横置きでミッドシップにマウントし、乗車定員は3名で、高さ86cmで、車体はガラス繊維でできています。

タイプライターは、文字盤を打鍵することで活字を紙に打ち付け、文字を印字する人が操作する機械です。

ルドウィヒは、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのことで、ドイツの作曲家で、ピアニストで、ウィーンに旅し、かねてから憧れを抱いていたモーツァルトを訪問して、アントニオ・サリエリから音楽教育を受けました。
モーツァルトとアントニオ・サリエリについては、映画「アマデウス」を鑑賞すると理解できます。

第九は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した交響曲第9番のことです。

ナンキン虫は、トコジラミというる吸血性の昆虫の1種で、体長は5mmから8mm程度、体形は円盤状で扁平、体色は吸血前は茶褐色です。

テームズは、イギリスのロンドン南西部にあり、テームズ川の両岸に面しています。

10ペンスは、イギリスの硬貨で、ペンスはペニーの複数形で、1ポンドは100ペンス​​​​に換算されるので、1ポンドは200円くらいなので、10ペンスは20円くらいです。

英国教会は、1534年にイングランド王国で成立したキリスト教会の名称で、カトリックから派生したのでカトリック的ですが、多くのプロテスタント宗派を生み出した母体となっています。

てんかん症は、発作をくりかえし起こす脳の病気で有病率は100人に1人で、乳幼児から高齢者までどの年齢でも発症する病気です。

性病は、性行為によって感染する感染症で、原因となる細菌、ウイルス、寄生虫は30種以上あり、病名としては梅毒、淋病、クラミジアなどがあります。

毛ジラミは、人の陰部に寄生する吸血性のシラミの1種で、噛まれると大変に痒く、体長は1.5mmから2mmで、体色は淡褐色で半透明です。

イエス・キリストは、十字架を背負って総督ピラトの官邸から刑場のあるゴルゴダの丘までの道のりをローマ兵に鞭うたれながら歩き、処刑され、英国教会では救い主として信仰の対象としています。
映画「ベン・ハー」を鑑賞すると理解できます。

ヘブライは、イスラエル南部の地域です。

ルドビコ式心理療法は、パラドックスに基づいて、人間の行動を制御しようとする犯罪者に対する治療方法です。

パラドックスは、暴力行為への衝動に対して、強烈な肉体的苦痛を受けるので、暴力行為を行わないということになるということです。

政治犯は、国の政治的秩序を侵害する犯罪者で、広くは政治的動機によって犯される犯罪を含みます。

過失致死罪は、被害者を殺す結果を認識することができたにもかかわらず、注意を怠って認識せずに、被害者を殺したという罪です。

内務大臣は、地方行財政、警察、土木、衛生などを管轄し、警察官庁の最高長官として警察を率いています。

Exp./Serum No.114は、ルドビコ式心理療法に必要な薬で、見たり聞いたりしたものに、麻痺や吐き気を引き起こし、暴力や性、クラシック音楽に対する不寛容さを生み出すための薬です。

洗脳技術は、恐怖、感情と罪悪感をコントロールしようとする技術で、ルドビコ式心理療法のことです。

全体主義は、個人の自由や社会集団の自律性を認めず、個人の権利や利益を国家全体の利害と一致するように統制を行う思想または政治体制で、対義語は個人主義です。

精神科医は、ルドビコ式心理療法により精神病になった主人公の治療を行う医師です。

査問会は、ルドビコ式心理療法を行った組織において、何かしら問題のある行動を取った者や、または問題を引き起こした疑いのある者などについて、取調べを行い、懲罰などの決議を行う委員会です。

偏執狂は、不安や恐怖の影響を強く受けて、他人が自分を批判しているという妄想を抱く症状です。

最後のセリフ

「完璧に治ったね」です。

感想

悪人だらけの人間社会を変えようと試みるとさらに悪くなるという人間社会

原題も邦題も「時計じかけのオレンジ(A CLOCKWORK ORANGE)」です。
英国のロンドン東部の労働者階級の俗語で「Queer as a Clockwork Orange(時計じかけのオレンジのように奇妙な)」という言葉が元になっています。
「時計じかけのオレンジ(A CLOCKWORK ORANGE)」は、未来のロンドンで殺人犯で性犯罪者の主人公がルドビコ療法によって、殺人や性犯罪に対して、吐き気や苦痛を感じるようになり、殺人や性犯罪が出来なくなった主人公のことを意味します。

善人は、法律や刑罰によって作り出された「時計じかけのオレンジ」の人です。
悪人は、法律や刑罰によって作り出すことができない「時計仕掛けではないオレンジ」の人です。
悪人は、刑罰や警察官という社会的な身分で変えることはできません。
善人の被害者も、被害を受けることで悪人の加害者に変わります。
悪人だらけで変えることができない人間社会を描いている映画です。

親子やカップルで鑑賞するのはお勧めできませんし、夫婦か親しい友人と一緒に鑑賞して、意見を交わすのが良いように感じます。
映倫区分は「R18+」で、18歳未満の人は観覧禁止で、18歳以上の人だけがご覧になれる映画です。
暴力描写も性的描写も割り切って描かれています。

午前10時の映画祭15で上映されますし、音楽が重要な映画なので、可能であれば、音響の良い映画館で鑑賞した方が良い映画です。

上映時間は、2時間17分ですが、会話が多く、字幕を追うのも大変です。
理解できないナッドサット言葉が使用されるので、理解しにくいですが、物語の流れでナッドサット言葉を理解するか、事前に調べてから鑑賞するしかありません。

登場人物は、15歳の少年の主人公、主人公の悪友たち、主人公の被害者たち、レコード店でナンパした少女たち、主人公の家族と更生委員、警察官たち、看守たち、牧師、内務大臣、主人公にルドビコ療法を行う博士たち、主人公を治療する博士たちが登場します。

主人公は、既に犯罪を犯して更生施設に入れられたのに反省することはなく、強盗やレイプや殺人と言う犯罪を犯す前の気分は、「澄み切った湖の気分で夏深き青空そのもの」というどうしようもない人間です。

物語は、3部構成で、まずは、主人公が悪友たちと共に麻薬を使用し、殺人や性犯罪を行うが、モーツァルトの交響曲第9番が好きであることを描き、次に、主人公が逮捕され、刑務所での暮らしぶりやルドビコ式心理療法を受け、モーツァルトの交響曲第9番、殺人や性犯罪に対して吐き気や苦痛を感じるようになることが描かれ、最後にモーツァルトの交響曲第9番、殺人や性犯罪に対して、吐き気や苦痛を感じるの状態では一般生活はできないことが描かれ、自殺を試みるという衝撃により、主人公はルドビコ療法から解放され、モーツァルトの交響曲第9番、殺人や性犯罪に対して、吐き気や苦痛を感じなくなります。
主人公は、過去を思い出して、自分語りをしながら、物語が進みます。
主人公は、浮浪者に行ったこと、主人公の悪友に行ったこと、作家に対して行ったことが、ルドビコ式心理療法を受け後に、浮浪者にやり返され、主人公の悪友にやり返され、作家にやり返され、何も抵抗することができないというのでは、生活できないということです。
主人公が雨に唄えばを歌いながら犯罪を犯すという伏線が、被害者が主人公が歌う雨に唄えばを聞いて気が付くというように回収されます。

牧師は、主人公にルドビコ式心理療法で人間を善良にできるのか、善は心より発するもので善を選択するので、選ぶことのできぬ者は人間ではないと言い、ルドビコ式心理療法をうけた主人公のことを本人に選ぶ能力がない、私欲と肉体的苦痛への恐怖が、醜悪な自己卑下に駆り立てるだけで、誠意のかけらもなく、非行は防げても、道徳的選択の能力を奪われた生き物に過ぎないと言います。
内務大臣は、動機や高級な倫理観は別問題で、目的は犯罪抑圧で、刑務所の過密状態の緩和で、人を苦しめるより自らが苦しむようになり、上手くいったと言います。

主人公が殺人や性犯罪を行う人間から、殺人や性犯罪に対して吐き気や苦痛を感じる人間になり、殺人や性犯罪への吐き気や苦痛はない人間に戻ることで、人間を変えることはできないという結果になっています。
主人公は、殺人や性犯罪をしないという選択をするという人間になったのではなく、吐き気や苦痛から逃避するという人間になっただけで、自殺をきっかけに元に戻り、犯罪や性暴力を行使することで得られる楽しさよりも、さらに楽しく保証された生活を選択します。

個人が政府や企業や組織に不都合なことを言ったり、行ったりすると、どこ政府や企業や組織でも、社会的な制裁を受けて、個人の自由が奪われているようになるとナチス・ドイツのような独裁政府であり、ブラック企業であり、個人が自由意志で選択できないというのは良くはならないことを表現していると感じました。
自分は、映画のレビューに政府に不都合なことを書いただけで「映画.com」のアカウントは停止されたことを思い出しました。

現代に例えるなら、政府が個人番号や個人生体情報を基に、エシュロンなどでインターネットを監視し、監視カメラなどで行動を監視し、AIを駆使して、監視社会を作り出して、殺人や性犯罪を行えないように人間を変えることができるのかということにもなります。
政府が個人番号や個人生体情報を基に、エシュロンなどでインターネットを監視し、監視カメラなどで行動を監視し、AIを駆使して、監視社会で生活するというのは、人間ではなく、税金を政府に納めるだけの家畜として生きているということだで、安全そうな社会ですが、危険な社会だと警告してくれている映画です。

使用される音楽は、以下の通りです。
ベートーベンの交響曲第9番 合唱~第2楽章、雨に唄えば、泥棒かささぎ~序曲、ウィリアム・テルの序曲~スイス軍隊の行進、威風堂々~第1番、威風堂々~第4番、ウィリアム・テルの序曲~夜明け、ベートーベンの交響曲第9番 合唱~第4章などです。
聞いたことがないと言う人は、鑑賞前に聞いておくと鑑賞中に盛り上がれると思います。

まとめ

次は映画「ザ・アウトロー」を鑑賞する予定です。
ご期待ください。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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