「まず、ルールを破れ」という本を読んで、個人ではすることができない膨大なアンケート結果が気に入りました。
「まず、ルールを破れ」の同じ著者による続編ともいえるこの本を読むことにしました。
「まず、ルールを破れ」を理解していることを前提に書かれているため、まずは「まず、ルールを破れ」を読むことをお勧めします。
自分の才能について、考えたこともなく、与えられた仕事をして、給与を得て、退職しました。
退職後、どのように生きていくかという問いに対して、自分の才能とは何かという答えを得たような気がします。
自分に才能があるのかどうかも分かりませんが、自分の才能について考えてみたくなりました。
人生の岐路に立ち判断をしなければならなくなる前に、自分の才能について事前に把握しておくことは、大切だと感じています。
この本は、子供を持つ親が読んで、子供の才能を見出してあげると、良いと感じました。
自分の子供に何の才能もないとは考えずに、何かあるはずだと子供を信じて、才能を見出してあげると良いです。
この本は、大学に入学し、次の目標を見出せなくなった大学生がこの本を読んで、自分の才能や大学卒業後の社会について考えるきっかけにすると良いです。
著者
マーカス・バッキンガムは、1987年ケンブリッジ大学で社会学と政治科学の修士号を取得し、大企業を相手に調査、コンサルテーション、教育サービスを提供するギャラップ社に17年間勤務し、世界トップレベルの職場やリーダー、マネジャーについての調査にたずさわり、この調査を基に『まず、ルールを破れ』『さあ、才能に目覚めよう』を書きました。独立後に『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』を書きました。
2021年は、1987年から34年経過しています。
1987年に、大学または大学院を卒業し、新入社員として働き始めたのなら、56~58歳くらいで、退職直前という世代になります。
自分もちょうどこの世代に当たります。
目次
あらすじ
はじめに 企業における「強み革命」
弱みを強化しても、強みにはならない。
自らの強みを発見し、強化し、活用できなければならない。
革命-すぐれた企業が指針としなければならない二つの認識とは何か
ギャラップ社は、63ヶ国、101企業で働く、1700万人の従業員に「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか?」という質問をして、20%の従業員しか「恵まれている」と回答しませんでした。
対象企業はグローバルに展開している国際企業ですが、日本の国内企業、中小企業等ではもっと低く、生産性の低さとして表れているのでしょう。
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートは「パレートの法則」で同じことを唱えています。
「パレートの法則」は、上位の2割が全体の8割を生み出すという考え方です
この原因は、二つの間違った認識によって、引き起こされます。
- 人はだれでもほとんどすべてのことにおいて、能力を発揮することができます。
- だれにとっても最も成長の余地のあるのは、その人の一番弱い分野です。
この二つの間違った認識から、以下のような間違った方策が実施されます。
- 採用ではなく、採用後の教育に資金を投じます。
- 就労規則、方針、手順、コンピテンシーを重要視します。
- 従業員の教育として、弱みを強化することに費やされます。
- 才能ではなく、習得した技能、積み重ねられた経験により、昇給や昇進が決められます。
すぐれたマネジャーが持っている二つの共通認識があります。
- 人の才能は一人ひとり独自のものであり、永続的なものです。
- 成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが強みとして持っているぶんやです。
強みを発見し、強化し、活用するという革命を、まずは自分から始めます。
200万人に対するインタビュー-人間の強みを知るためにギャラップはだれにインタビューをしたか
才能を発揮している200万人にインタビューして、強みとなりうる資質として、三十四パターンを抽出しました。
自分は、三十四パターンのどれが強みとなりうる資質なのかを発見し、強化し、活用します。
第1章 強固な人生を築く
投資家、局長、皮膚科医、編集者-強固な人生とはどんな人生か
自らの繰り返される行動パターンを把握し、生産性のある真の強みする道を発見し、強化し、活用しました。
タイガー・ウッズ、ビル・ゲイツ、コール・ポーター-強みとは何か
強みとは、常に完璧に近い成果を生み出す能力です。
強固な人生を築く三つの原則があります。
- 強みには、安定性があり、結果を予見でき、満足感が得られるものです。
- 満足な成果を得るために、職務に関する全ての業務に適した強みを持つ必要はありません。
- 傑出した存在になるには、弱点にはこだわらずに、強みを最大限に活用します。
三つの変革ツール-強みを中心に据えた人生を築くには何が必要か
強固な人生を築く三つの変革ツールを紹介します。
- 「才能」と「経験によって身に付いた能力」を区別します。
- 「才能」を特定します。
- 「才能」を言葉で表します。
第2章 強みを築く
彼はいつもこんなにすばらしいのか-コリン・パウエルから強みを学ぶ
強みは、常に、完璧に近い成果を生み出します。
強みは、発見し、知識と技術を学習し、経験を通して、強化しなければ、活用することはできません。
知識と技術
知識
- 事実に基ずく知識
- 経験によって身に付く知識
経験によって身に付く知識には概念的な知識もあります。
- 価値観
- 自己認識
才能が向いている分野で、優秀な成果を収めるように、価値観を変えるべきです。
自己認識により、才能を発見することができます。
技術
技術は、経験に基ずく知識を体系化し、才能を強化することができます。
技術は、知識を容易に伝える手段にすぎません。
技術を身につければ、進歩はしますが、ない才能を補うことはできません。
才能-あなたの中で永続するものは何か
才能とは何か
才能は、「繰り返し現れる思考、感情および行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質」です。
才能は、知識や技術と結びつき、強みになります。
なぜ才能は一人ひとり独自のものであり、永続的なものなのか
才能は、脳の中の複数の神経が、脳内回路で結び付けられ、連動して生み出すもので、ある一定の年齢を超えると作り直すことはできません。
脳の中の神経と脳内回路は、一人ひとり独自のものでだからです。
脳の中の神経と脳内回路は、ある一定の年齢を超えると作り直すことはできないので、永続的なものです。
自分の業績と今後のキャリアの方向性に責任を持たなければならいない従業員にとって肝心なのは、自らの脳内回路がどのようになっているか正確に把握することです。
強みを築く上で、なぜ才能はそれほど重要なのか
才能を発見し、強化し、活用することで、強みを築くことができるからです。
才能がなければ、訓練しても、強みを築くことはできません。
訓練するにはエネルギーが必要です。
才能を訓練する過程で、楽しさを感じるなどでエネルギーを得なければ、訓練し続けて、強みにすることはできません。
才能なしに、訓練を続けると、楽しく感じることもなく、訓練を続けることができずに、燃え尽きてしまいます。
第3章 強みを見つける
才能の痕跡-どうやって才能を見つけるのか
才能を発見するための四つの手がかりがあります。
- 無意識の反応
- 切望
- 習得の速さ
- 満足感
満足感は、反社会的なことがしたいという欲求が含まれているので、警戒が必要です。
反社会的なことをして、満足感を得ても、非生産的であるばかりでなく、人生を破壊しかねません。
ストレングス・ファインダーその仕組みと使い方
仕組み
仕組みは、刺激を与え、考えられる反応を選択肢として並べ、その反応を測定します。
ストレングス・ファインダーで何が分かるか
強みになりうる最もすぐれた潜在能力の源泉が分かります。
優位を占める五つの才能、資質に関する結果が分かります。
優位を占める五つの才能、資質は、強化し、活用すれば強みになります。
ストレングス・ファインダーの使い方
インターネットで指定されたURLにアクセスして、本についているアクセスコードを使用して、ストレングス・ファインダーを実施し、結果が得られます。
すべて日本語で受験することができますが、なかなか面倒です。
テスト結果を見るのにも苦労します。
自分のテスト結果は、以下の五つです。
学習欲
学習者の才能が強い人は常に学び、向上するように努めています。学習のプロセスは、彼らが得る知識と同じくらい重要です。無知から能力への着実かつ意図的な旅は、学習者を元気づけます。新しい事実を学び、新しい主題を始め、重要なスキルを習得することのスリルは、支配的な学習者の才能を持つ人々を興奮させます。学習は、これらの人々の自信を構築します。学習者を支配的なテーマとして持つことは、必ずしも誰かが主題の専門家になるか、専門的または学術的な資格を得るに伴う尊敬のために努力する動機付けではありません。学習の成果は、「そこに到達する」よりも重要ではありません。
自分も同意できる結果です。
原点思考(コンテキスト)
視点と背景は、強力なコンテキストの才能を持つ人々にとって重要です。彼らは答えがどこにあるかと信じているので、彼らは振り返りの視点を大切にしています。彼らは現在を理解するために振り返ります。過去から、彼らは将来の青写真を見分けることができます。支配的なコンテキストの才能を持つ人々は、以前の出来事に起因するパターンを見ることができないとき、混乱を感じるかもしれません。他の人々は、与えられた状況の歴史を理解しようと努力する中で、彼らにせっかちになることがあります。しかし、この歴史的背景は、彼らの決定に自信を与えます。
自分も同意できる結果です。
責任感
強い責任の才能を持つ人々は、それが大きいか小さいかにかかわらず、彼らがコミットするものの心理的所有権を取り、彼らは完了までそれに従うように感情的に縛られていると感じています。彼らは約束を守り、約束を守ります。彼らは人々を失望させないし、彼らはすべての責任を果たし、約束を守るために非常に懸命に働きます。
自分も同意できる結果です。
目標思考(フォーカス)
フォーカスの才能が強い人は、優先的に行動を起こします。彼らはコンパスとして機能する目標を設定し、優先順位を決定し、コースに戻るために必要なときに変更を行うのを助ける。彼らのフォーカスは、フィルタリングを強制するので強力です。彼らは本能的に彼らが彼らの目標を達成するのに役立つかどうかを決定するためにそれを取る前に、各アクションを評価します。結局のところ、強力なフォーカスの才能は、効率的にそれらをプッシュします。彼らの一心不乱は、彼らのパフォーマンスのスピードと品質を高め、チームを軌道に乗せ続けるので、彼らは非常に貴重なチームメンバーです。
自分も同意できる結果です。
達成欲
達成欲は達成のための絶え間ない必要性を持っています。彼らは彼らの中で燃えている内部火災を持っています。それは彼らをより多くのことを行い、達成することを推し進める。強い達成欲の才能を持つ人々は、毎日がゼロから始まるかのように感じます。一日の終わりまでに、彼らは自分自身について良い感じに意味のある何かを達成する必要があります。そして「毎日」は毎日を意味します。仕事日、週末、休日、さらには休暇。何らかの形で成果を上えずに日が過ぎると、どんなに小さくても、達成者は不満を感じます。挑戦的なプロジェクトを終えた後、彼らはめったに休息や簡単な割り当ての報酬を求めます。彼らは過去の成果に対する認識を高く評価する一方で、彼らのモチベーションは地平線上の次の目標に向かって努力することです。
自分も同意できる結果です。
このテスト結果は、満足できる結果です。
第4章 34の強み
- アレンジ
- 運命思考
- 回復思考
- 学習欲
- 活発性
- 共感性
- 競争性
- 規律性
- 原点思考
- 公平性
- 個別性
- コミュニケーション
- 最上思考
- 自我
- 自己確信
- 社交性
- 収集心
- 指令性
- 慎重さ
- 信念
- 親密性
- 成長促進
- 責任感
- 戦略性
- 達成欲
- 着想
- 調和性
- 適応性
- 内省
- 分析思考
- 包含
- ポジティブ
- 未来志向
- 目標思考
第5章 疑問を解く
強みを築く道に障害はないのか
強みを築く道に二つの障害があります。
- 企業方針
- 本人のやる気
本人がやる気にならない理由は、三つの恐怖があります。
弱点に対する恐怖
弱点は失敗の原因で、失敗したくないという気持ちが恐怖になります。
失敗に対する恐怖
失敗に対する恐怖は、二種類あります。
- 原因が人間性ではない失敗で、ダメージは小さいです。
- 得意分野で、自ら志願し、失敗する場合で、ダメージは大きいです。
真の自分に対する恐怖
真の自分には、何の才能も、強みもないという気持ちが恐怖になります。
なぜ資質に重きを置くべきなのか
強固な人生を築くには、完璧な成果を得て、成功を収め、達成感を得た瞬間を連続して、再生できるかで決まります。
完璧な成果と完璧ではない成果の差にはわずかな違いしかなく、この差を埋めることができるのは、資質です。
資質がなければ、完璧な成果を得ることはできません。
五つの資質すべてを磨くことを生涯のテーマにしてほしい。
資質の順位に重要な意味はあるのか
五つの資質に大きな差はなく、優先順位はありません。
ストレングス・ファインダーは、思考、感情および行動パターンを五つの資質として発見します。
自分が、どのような状況であれ、まずは五つの資質が判断を下し、行動を起こします。
すべての資質が必ずしも自分にあてはまるわけではない。それはなぜか
繰り返し現れる思考、感情および行動パターンは、人によって異なるからです。
同じ資質を持つ者同士でもちがいがあるのはなぜか
三十四の資質の中から五つの資質を持つ組み合わせは、3300万通り以上あります。
全く同じ五つの資質を持つ人と出会うことはないです。
五つの資質が、互いに、どのように影響しあっているかを見極め、組み合わせられるとどのような効果を産むかを知ることが、真の自己認識へと導く鍵となります。
優位を占める五つの資質の中に「相反する」ものは存在するのか
優位を占める五つの資質の中に「相反する」ものは存在しません。
人は、資質の中に「相反する」ものがあっても、共存させているからです。
自分の資質が気に入らなければ、新たに資質を開発できるのか
自分の資質が気に入らなければ、新たに資質を開発できることはありません。
新たな知識や技術を身に付けた結果、意欲的に取り組める新たな分野が見つかる可能性はあります。
自分の資質だけに集中すると、視野が狭くなりすぎないか
自分の資質だけに集中しても、視野が狭くなることはありません。
自分の資質を発見し、強化し、活用すると、人生は強固になり、自信が持てるようになれば、新たな発見に素直に心を開くようになります。
自分の人生が強固になり、自信が持てるようになれば、心は大きくなり、未知の世界へ足を踏み入れる勇気を与えてくれます。
自分のことが分かれば、劇的な転身にしろ、企業内での転属にしろ、どんな可能性も自由に考えることができます。
自分の人生が強固になり、自信が持てるようになれば、自分が何者なのかが理解できるようになります。
自分が何者なのかが理解できれば、自分以外の人たちをより深く理解できるようになります。
自分が何者なのかが理解できないと、他の人が何者なのかにも関心が無くなり、学歴、性別や人種など表面的なことで人を判断するようになります。
弱点にはどうやって対処すればいいか
強みにだけ目を向けて弱点を無視するのではなく、強みに主眼を置いた上で弱点に対処します。
弱点とは、「すぐれた成果を得るための妨げになるもの」です。
弱点が、「すぐれた成果を得るための妨げにならないもの」なら、無視すれば良いです。
弱点が、「すぐれた成果を得るための妨げになるもの」なら、弱点を技術に関する弱点か、知識に関する弱点か、才能に関する弱点かを見極める必要があります。
弱点に関する技術と知識を身に付けても、常に完璧な成果が得られない場合、才能に関する弱点であると判断します。
才能に関する弱点である分野から撤退することで、解決します。
才能に関する弱点に対処しなければならない場合、五つの戦略があります。
上記の五つの戦略を使用しても、弱点が強みになることはなく、強みを活かすための障害となる弱点に対処する方法でしかありません。
戦略1 少しでも良くする
ほとんどすべての職務について最低限要求される行為があり、四つの資質があります。
- コミュニケーション
- 共感性
- 規律性
- 責任感
上記のいずれかの資質もない場合、努力するしかありません。
戦略2 サポートシステムをつくる
資質がない場合、独自のサポートシステムを構築します。
戦略3 才能の力で弱点に打ち勝つ
持っている才能を活かして、持っていない才能や弱点を克服します。
戦略4 パートナーを見つける
弱点を強化するのではなく、弱点を認め、弱点を補ってくれるパートナーを見つけます。
戦略5 とにかくやめてみる
弱点を強化するのではなく、弱点を認め、弱点に取り組むのをやめます。
弱点に取り組むのをやめてみれば、弱点をやめるためにどうすれば良いのかが見えてきます。
資質がわかれば、現在の職務が適しているかどうかわかるのか
資質がわかっても、どのような仕事の分野の職務に適しているかは分かりません。
仕事の分野と職務についての理解を深め、資質の活用方法を見出します。
分野
資質と分野には、直接的な関係はありません。
ストレングス・ファインダーによって資質を見出しても、特定の分野を見出すことはできません。
職務
資質と職務には、関係があります。
ストレングス・ファインダーによって資質を見出して、特定の職務を見出すことはできます。
資質と職務を短絡的に結びつけるべきではありません。
自分の資質に焦点を当てることで、強みを活かせる職務を見出すことができます。
第6章 強みを活用する
「フィデル」、サム・メンデス、フィル・ジャクソン-彼らの成功の秘訣は何か
成功したマネジャーの秘訣は、「個別化」です。
成功したマネジャーは、一人ひとりの従業員と向き合い、明確な目標を掲げ、業務の意義を伝え、間違ったら戒め、正しければ褒めます。
一人ひとり-個々の従業員の三四の資質をどう活かすか
従業員の三四の資質に対する具体的な対応方法が記述されています。
自分の資質である、学習者、責任感、達成欲、コンテキスト(原点思考)については、良く当てはまり、納得のできる内容でした。
今後の人生で、参考にしたいです。
フォーカスについては記述がありません。
第7章 強みを土台にした企業を築く
総論-誰が職場で「強み革命」を起こすのか
従業員の直属の上司が、職場で「強み革命」を起こす重要な役割を果たさなければなりません。
従業員の直属の上司が、これまで記述されてきたことを実践するということです。
実践ガイド-強みを土台にした企業を築くにはどうすればいいのか
強みに基づく採用システム
強みに基づく採用システムを、以下の五つの手順に分けることにします。
才能を評価するための方法を中心に据えて採用システムをつくる
採用システムは、以下の二つの条件を満足しなければなりません。
- 心理測定学的に信頼できる
- 評価は客観的である
要となるいくつかの業務から最も優秀な人材を選んで観察し、才能評価の方法を調整する
心理測定学的に信頼できる、かつ評価は客観的である才能評価で業務に携わる従業員を評価し、最も優秀な従業員と最も優秀でない従業員という二つのグループを作ります。
二つのグループに共通する才能と一方のグループにしかない才能を調べ、才能評価の方法を調整します。
業務で優秀な成果を収めるには、どの才能が必要になるのかが分かります。
才能を評価する言葉を周知徹底する
人事部が従業員を仮採用し、マネジャーが仮採用した従業員を雇用するか否かの最終判断をする場合、人事部とマネジャーとで才能を評価する言葉が一致していないと、従業員の採用に失敗します。
人事部は、採用活動においても、才能を評価する言葉を使うことができ、より優れた才能を持つ人に絞り込むことができて、採用活動の効果が上がります。
全従業員の<資質プロフィール>をリストにする
以下の二つの利点があります。
- 社風のスナップショットを知り、効率のいい対策が取れます
- 採用後長期にわたり、従業員にキャリアパスを用意することができます
才能と才能が生み出す成果との関連を調べる
人事担当者には、データがなく、話の内容に説得力はありません。
人事担当者は、データによって裏打ちされた、人間の資質がビジネスに与える微妙で、大きな影響を説明できなければなりません。
強みに基づくパフォーマンス管理システム
従業員のそれぞれの業務における、以下の三つの分野に注目して調査します。
- 個々の従業員が業務そのものに与える影響
- 個々の従業員が企業内および企業外で顧客に与える影響
- 個々の従業員が周りの従業員に与える影響
手順重視の企業が授業員の個性を押さえつけようとしているのに対して、強みを土台にした企業は逆にその個性を活用しようとしています。
以下の四つのステップで、強みを土台にした企業にします。
- 望ましい成果が得られたかどうか-旅の終着点-を正しく測定する基準を定めます
- 個々の従業員のパフォーマンス採点表を作成します
- 従業員一人ひとりとその人の強みについて話し合う
- マネジャーと従業員との定期的で、予見的で、生産的な話し合いを行います
強みに基づくキャリア開発システム
強みに基づかないキャリア開発システムは、一つのすぐれた洞察と大きな誤りとで出来ています。
強みに基づくキャリア開発システムは、名声の階段を増やし、名声の階段を上りたくなる奮発材料を与えます。
お気に入りの言葉
「自己探求をしたところで、ほとんど何も見つからないに決まっているという恐怖心のために自分探しをやめてしまったら、強みの不思議は永久に埋もれたままになるということだ」という文章が心に残りました。
自己探求をしたところで、ほとんど何も見つからないに決まっているという恐怖心のために自分探しをしなかった自分の人生を言い表しているような一文です。
なんとなく、今まで読むことがなかった自己啓発本を読み始め、ブログ記事にしてきました。
自己啓発本を読んで、ブログ記事にする目的が、見つかったような気持ちがしました。
自分と同じような人を一人でも減らしたいということです。
自己探求し、自分探しを続け、自分の強みを発見し、強化し、活用する人を増やしたいです。
まとめ
「さあ、才能に目覚めよう ストレングス・ファインダー」のホームページを見つけましたので、参考にしてください。
ホームページ
日本の企業は、情報産業についていけず、停滞している理由もわかりました。
情報産業では、強みを土台とした企業が成長するからです。
日本の企業は、強みを土台とした企業にはなれず、情報産業では成長することでません。
デジタル庁を創設しましたが、この簡単な事実に気が付く人は、いるのでしょうか?
この本が気に入ったので、「さあ、才能に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー 2.0」をレビューする予定です。
ご期待ください。
マイクロソフトの会長ビル・ゲイツとマーティン・ルーサー・キング・ジュニアについて知りたい人は、以下の映画を鑑賞すると良いです。