「「迷路の外には何がある?」-「チーズはどこへ消えた?」その後の物語」名言と感想

チーズはどこへ消えた?を読んで気に入ったので、「「迷路の外には何がある?」-「チーズはどこへ消えた?」その後の物語」も読むことにしました。
「チーズはどこへ消えた?」の続編なので、ますは「チーズはどこへ消えた?」を読むことをお勧めします。
「チーズはどこへ消えた?」の登場人物ヘムのその後が描かれているからです。
自分は、「チーズはどこへ消えた?」の登場人物ヘムだと感じる人に向けられて、書かれています。
もちろん「頂はどこにある?」も気に入っていますし、お勧めできます。

この本は、2つの文章で始まります。

「そんなこと信じられないわ!」とアリスは言った。
「そう?」女王は哀れむような口調で言った。「もう一度やってごらんなさい。深呼吸して、目を閉じて」
アリスは笑って言った。「やっても無駄よ。不可能なことを信じるなんてできないもの」
「たぶんそれほどやっていないと思うわ」と女王。「私があなたくらいのころは、一日30分間はやったものよ。いいこと、朝飯前に不可能なことを六つくらい信じられたことだってあったわよ」-ルイス・キャロル

想像力は知識よりも、大事だ。知識には限りがある。想像力は万物を包み込む。 -アルバート・アインシュタイン
<スペンサー・ジョンソン著/門田 美鈴訳「「迷路の外には何がある?」-「チーズはどこへ消えた?」その後の物語」扶桑社 ISBN-10:4594081657>」

ルイス・キャロルは、「不思議の国のアリス」の作者です。

著者

スペンサー・ジョンソンは、サウスダコタ州ウォータータウンの出身で、南カリフォルニア大学の心理学部を卒業した、心臓ペースメーカーの開発に携り、様々な大学や研究機関の顧問を務め、シンクタンクに参加し、コミュニケーションズ・コンサルタントとして活躍すると共に、ベストセラー作家です。
著書には以下の本があります。

  • 「1分間パパ」(2000年12月 ダイヤモンド社)
  • 「1分間マザー」(2000年12月 ダイヤモンド社)
  • 「1分間自己革命」(1986年4月 ダイヤモンド社)
  • 「1分間意思決定」(2015年6月 ダイヤモンド社)
  • 「人生の贈り物」(2001年6月 扶桑社)

2017年7月3日、スペンサー・ジョンソンは、膵臓ガンで亡くなりました。

登場人物

たくさんの登場人物がいるように感じますが、主な登場人物は「ヘム」、「ポープ」と「ホー」だけです。

5つの場面
  1. ヘム
  2. ポープ
  3. ホー
  4. スニッフ
  5. スカリー
  6. デニス
  7. アレックス
  8. ミア
  9. ブルック
  10. ティム

ヘム

変化を複雑に考えて、変化を想像しすぎて、行動できなくなりますが、変化に立ち向かうようになる小人です。

ポープ

ヘムに「リンゴ」を与え、ヘムと一緒に迷路を探検し、ヘムに質問し、ヘムに提案することで、ヘムを変える小人です。

ホー

変化を複雑に考えて、変化を想像し、対応した小人です。

スニッフ

変化を単純に考えて、変化に気が付くネズミです。

スカリー

変化を単純に考えて、すぐに行動するネズミです。

デニス

ビジネス開発セミナーのリーダーで、「迷路の外には何がある?」-「チーズはどこへ消えた?」その後の物語をメンバーに話します。

アレックス

ビジネス開発セミナーのメンバーで、テクノロジー業界で働いています。

ミア

ビジネス開発セミナーのメンバーで、医師です。

ブルック

ビジネス開発セミナーのメンバーで、出版事業で働いています。

ティム

ビジネス開発セミナーのメンバーで、ヘムに親しみを感じて、ヘムのその後について質問します。

多くの人は認めたくはないでしょうが、ティムと同じで、変化に対して、どうにも動きが取れない状況にあるのではないのでしょうか。

あらすじ

この本は、主な5つの場面からなっています。

5つの場面
  1. セミナー シカゴにて
  2. もともとの物語 「チーズはどこへ消えた?」
  3. 新しい物語 その後、起こったことは・・・・
  4. ディスカッション
  5. 私の腫瘍への手紙

セミナー シカゴにて

ある秋の日、あるグループが、週一回のビジネス開発セミナーのために集まりました。
このグループの人々は「チーズはどこへ消えた?」を読んで、議論を始めます。
ほとんどの人は、自分はヘムと同じだということに気が付きます。
ホーは変われたのに、ヘムはなぜ変われないかったのかという疑問に突き当たります。
一週間後、ヘムのその後の物語が語られます。

自分は、ホーのように、変化に対応するために、早期退職して、再就職し、失敗し、再び早期退職することになり、ホーのように成功はしませんでした。
自分は、ヘムのように、変化に対応しない人々が年功序列により、成功することも見てきました。
自分は、ホーの悪いところと、ヘムの悪いところを併せ持っている感じさえします。
自分もヘムのその後については興味があり、この本を読むことにしました。

もともとの物語 「チーズはどこへ消えた?」

「チーズはどこへ消えた?」を読んでいない人のために、「チーズはどこへ消えた?」の要約で、ホーとヘムについて簡単に紹介されています。

まずは、チーズはどこへ消えた?を先に読むことをお勧めします。

新しい物語 その後、起こったことは・・・・

ヘムは、新しいチーズを探しに、迷路を再び、今度はホーと一緒ではなく、一人で、探検することにします。
ヘムは、暗がりを避け、道に迷わないようにしながら、部屋を確認し、チーズを探します。
ヘムは、ホーの書いた「従来どおりの考え方をしていては、新しいチーズはみつからない」という格言を見つけますが、「考え方」と「チーズ」とは別だと考えて、内容を理解することができず、「頑張る」とこにします。
ヘムは、迷路の中で寝て、目覚めたときに、ホープと出会い、「チーズ」ではない「リンゴ」も食べらとこを知り、ホープと一緒に迷路の中を探検することにします。
ヘムは、昔は、頑張りさえすれば「チーズ」が得られるという「もっと単純な時代だった」と考えます。
ホープは、昔どおりには戻らないと考え、「新しい考えを試してみたらどうかしら?」とヘムに提案します。
ヘムは、「ホーが正しかったんだ」と言って、考えが変わり始め、古い信念を捨てて、新しい信念を選ぶために、信じることに限界はないことに気が付き、「チーズ」や「リンゴ」はどこから来たのか考え始めます。
ホープは、ヘムに「迷路の外にはなにがあるのかしら?」と質問します。
ホープは、ヘムに古い道具の代わりに、新しい道具を持って、迷路の中で避けていた暗がりの中を探すことを提案します。
ホープは、ヘムに「暗がりがみな暗いわけではない。袋小路がみな袋小路とわ限らないわ」と言います。
ヘムとホープは、暗がりの先にある袋小路の中に、迷路の外に出る隙間を見つけて、迷路の外に出ます。
ヘムとホープは、ホーに出会います。
ホーは、ヘムに「信念を変えるすべをみつけたことだよ」と言います。
ホー、ヘムとホープは、美味しい食べののを探し始めます。

おしまい
いや、新しい物語の始まりなのか?

ディスカッション

マーク・トウェインは、「トム・ソーヤーの冒険」を書いた小説家です。
タイタニックは、大型豪華客船で、不沈船と呼ばれ、初航海で氷山に衝突し、沈没し、1,500名あまりの死者を出しました。

アレックスは、業界の変化に対して、自分自身の仕事の仕方、自分自身の思考を変えるようになりました、
ミアは、変化に対して、人々の苦痛を和らげる手助けをするという信念で対応します。
ブルックは、元の上司がインターネットという変化に対して、対応せず、会社は倒産しました。
ティムは、両親が離婚したという変化に対して、怒るのではなく、光明を見出そうとするようになりました。

「それを他の人にも伝えてほしい」という言葉で締めくくられています。

私の腫瘍への手紙

スペンサー・ジョンソンは、腫瘍になるという変化に対して、恐れ、戦い、打ち負かそうとしましたが、病気で死ぬだろうという変化を受け入れと、感謝と愛情に満ちて、素晴らしい目的意識を持ち、精神性を高めることができたそうです。

ヘムが壁に書いたメモ

ヘムが壁に書いたメモ
  • 信念とは、自分が真実だと信じる考えのことである
  • 古い信念はあなたを囚人にしかねない
  • あなたの足をひっぱる信念がある、あなたを向上させる信念もある
  • あなたは考えを変えることができる、新しい信念を選びとることができる
  • あなたとあなたの信念はイコールではない。あなたは自分の信念を選ぶことができる
  • もし可能だと確信したら、あなたは何をする?
  • あなたが信じられることに限界はない
  • あるかどうかわからなくても、あると信じなければならないときもある
  • 自分が考えたことをすべて信じる必要はない

信念とは、自分が真実だと信じる考えのことである

自分には、信念はないと思ってきました。
自分が真実だと信じる考えということなら、具体的に明文化できませんが、確かにあります。

古い信念はあなたを囚人にしかねない

退職前の信念は、退職後のあなたを囚人にしかねないです。
退職後は、古い信念を捨てて、新しい信念の基でやり直すチャンスのように感じます。

あなたの足をひっぱる信念がある、あなたを向上させる信念もある

退職前の自分の信念は、退職後の自分の足をひっぱる信念かもしれません。
退職後の新しい信念は、退職後の自分を向上させる信念かもしれません。

あなたは考えを変えることができる、新しい信念を選びとることができる

退職後は、考え方を変えることができます。
退職後は、新しい信念を選び取ることができます。

あなたとあなたの信念はイコールではない。あなたは自分の信念を選ぶことができる

自分と自分の信念はイコールではないが、自分と自分の所属する組織の信念はイコールでなければなりません。
退職後は、自分の信念を選ぶことができます。

もし可能だと確信したら、あなたは何をする?

もし可能だと確信したら、自分なら何でもやってみたいです。

あなたが信じられることに限界はない

退職後にできることに限界はありません。
退職後にできることの限界を自分で決めてしまえば、その限界を退職後に超えることはできません。

あるかどうかわからなくても、あると信じなければならないときもある

退職後は幸せになるかどうかわかりませんが、退職後は幸せになると信じなければなりません。

自分が考えたことをすべて信じる必要はない

退職後にできると考えたことを、すべてやる必要はないです。

迷路から抜け出す方法

迷路から抜け出す方法
  • あなたの信念に気づこう。
    信念とは、あなたが真実だと信じる考えのことである。
  • あなたが考えたことをすべて信じてはいけない。
    「事実」はあなたの物の見方にすぎないこともある
  • 役に立たないことは捨て去ろう。
    古い荷物を持って新しい探検に乗り出すことはできない
  • 迷路の外に目を向けよう。
    ありそうにないことも考慮してみよう-不可能なことも検討してみよう
  • 新しい信念をえよう。
    あなたが考えを変えても、あなたはあなたである
  • あなたが信じることに限界はない。
    あなたは自分が考えるよりずっと多くのことをおこない、経験し、楽しむことができる

あなたが考えたことをすべて信じてはいけない。
「事実」はあなたの物の見方にすぎないこともある

退職後の物の見方は、退職前の物の見方とは異なり、「事実」も変わり、退職前に考えたことをすべて信じてはいけません。

役に立たないことは捨て去ろう。
古い荷物を持って新しい探検に乗り出すことはできない

退職後の役に立たないことは捨て去ろう。
退職前の古い荷物を持って、退職後の新しい生活に乗り出すことはできない。

迷路の外に目を向けよう。
ありそうにないことも考慮してみよう-不可能なことも検討してみよう

退職後は、所属する組織の外に目を向けよう。
退職前には実現できそうにないことも考慮してみよう。-退職前には不可能なことも考慮してみよう。

新しい信念をえよう。
あなたが考えを変えても、あなたはあなたである

退職後は、新しい信念をえよう。
退職後に考えを変えても、自分は自分なのである。

あなたが信じることに限界はない。
あなたは自分が考えるよりずっと多くのことをおこない、経験し、楽しむことができる

退職後に信じることに限界はない。
退職後は、自分が考えるよりおおくのことをおこない、経験し、楽しむことができる。

まとめ

自分は、「自己啓発」、「自分探し」とか「意識が高い」とかは全く考えずにキャリアを終えました。
早期退職した後は、別の道もあったのではと考えて、自己啓発本を読み、自分探しをして、意識を高くしてみたくなりました。

考えることはせずに「頑張る」ことを強要する日本社会の中で、「考えを変える」ということが通用するのかなと感じました。
日本人は、迷路という組織の中でキャリアを終える人が主流で、迷路の外に出ることは落伍者と見なされます。
自分が変わったところで、組織が変わらないのであれば、組織から出るしかなく、苦労した割に効果はないのが現実ではないのでしょうか?
退職後は、違います。
退職後は、所属している組織はなく、自分が変われば、自分を取り巻く世界を変えることができるかもしれません。

「「迷路の外には何がある?」-「チーズはどこへ消えた?」その後の物語」のホームページを見つけましたので、参考にしてください。
公式サイト

ヘムは、ホープと一緒に「チーズ」を見つけ、ホーと再会します。
ヘムは、一人では「チーズ」を見つけられないということです。
一人では変化に対応できない人は、誰かにアドバイスを求める必要があります。

昔は、一人で頑張りさえすれば、変化に対応できました。
今は、一人で頑張りさえすれば、変化にできるという時代ではないということです。

この本が気に入ったのなら、スペンサー・ジョンソンが書いている以下の本もお勧めします。

この本の中で引用される以下の映画についてもレビューする予定です。

次は「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク仕事は楽しいかね」をレビューする予定です。
ご期待ください。

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