映画「シャイニング」を鑑賞しました!~あらすじ【ネタばれ有り】と感想

「夢をかなえるゾウ0  ブラックガネーシャと夢を食べるバク」の中で、出てきたスティーヴン・キングについて知りたいと感じました。
スティーヴン・キングが原作のこの映画を鑑賞することにしました。
スティーヴン・キングは、映画「ショーシャンクの空に」映画「スタンド・バイ・ミー」の原作となる小説も書いています。

基本情報・スタッフ

監督    スタンリー・キューブリック
脚本    スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン
原作    スティーヴン・キング
製作    スタンリー・キューブリック
製作総指揮 ヤン・ハーラン
音楽    バルトーク・ベーラ、クシシュトフ・ペンデレツキ、リゲティ・ジェルジュ、ウェンディ・カルロス、
      アル・ボウリー
撮影    ジョン・オルコット
編集    レイ・ラヴジョイ
美術    ロイ・ウォーカー
衣装    ミレーナ・カノネロ
配給    ワーナー・ブラザース
公開    1980年12月13日
上映時間  119分
映倫区分  PG12

スタンリー・キューブリックは、映画「2001年宇宙の旅」の監督もしています。

原作は、スティーヴン・キングの小説です。
スティーヴン・キングは、映画「ショーシャンクの空に」映画「スタンド・バイ・ミー」の原作となる小説も書いています。
この映画が気に入ったら、映画「ショーシャンクの空に」と映画「スタンド・バイ・ミー」もお勧めできます。

予告動画

挿入曲

どんなに美しい映像と組み合わせても、恐怖を感じさせるすごい音楽です。

舞台となる場所

コロラド州デンバーとボールダーです。

シエラ山脈

ロッキー山脈より西側にあり、ロッキー山脈より標高は高く、アメリカ合衆国カリフォルニア州東部を縦貫する山脈です。

ロッキー山脈

シエラ山脈より東にあり、シエラ山脈より標高は低く、カナダ・ブリティッシュコロンビア州からアメリカ合衆国ニューメキシコ州までを縦貫する山脈です。

メーン州ポートランド

オレゴン州ポートランド

フロリダです。

あらすじ

インタビュー、ホテル閉鎖の日、1ヶ月後、火曜日、土曜日、月曜日、水曜日、午後4時というように進行していく物語です。

コロラド州ロッキー山脈の山中にある展望ホテルは、10月末で閉鎖され、雪に閉ざされる11月から5月まで管理人一家によって管理されます。
ジャック・トランスは、展望ホテルの管理人に応募し、展望ホテルの支配人からインタビューを受けて、採用されます。

ジャック・トランスは、展望ホテルが閉鎖される日に、妻のウェンディ・トランスと息子のダニー・トランスを自動車に乗せて、展望ホテルにやってきます。
ダニー・トランスは、グレイディの双子の娘を見ます。
展望ホテルの支配人は、ジャック・トランス、ウェンディ・トランスとダニー・トランスに展望ホテルについて、説明します。
展望ホテルの主任料理長は、ウェンディ・トランスとダニー・トランスに食堂について、説明します。
展望ホテルの主任料理長は、ダニー・トランスのことを”先生”と呼び、ダニー・トランスにアイスクリームをあげると言って、ダニー・トランスと二人になり、シャイニングについて話し、237号室には入るなと忠告します。

1ヶ月後、ダニー・トランスは三輪車に乗ってホテル内を走り回り、ウェンディ・トランスは朝食を作り、ジャック・トランスは新作の構想で悩み朝寝坊し、散歩に行かず、ホテル内でテニスボールでキャッボールをします。
ウェンディ・トランスは、ダニー・トランスを連れて、展望ホテルにある迷路に入り、楽しみます。
ジャック・トランスは、この様子を展望ホテルの中から見ています。

火曜日、ダニー・トランスは三輪車に乗ってホテル内を走り回り、237号に入ろうとしますが、鍵がかかっていて入れません。
ジャック・トランスは、タイプライターに向かい、文字を打ち込んでいます。
ウェンディ・トランスは、ジャック・トランスの様子を見に来ます。
ジャック・トランスは、原稿を破り捨てて、ウェンディ・トランスに、気が散るので、仕事をしている最中には近づくなというルールを決め、追い返されます。
ウェンディ・トランスとダニー・トランスは、ホテルの外で雪合戦をします。
ジャック・トランスの顔の様子が変です。

土曜日、展望ホテルは、雪に埋まります。
ウェンディ・トランスは、電話で外部と通信しようとしていますが、できないので、支配人室にある無線を使用して森林警備隊に連絡し、電話が故障していることを伝え、修理を依頼しますが、雪のためできないと断られ、代わりに無線を入れた状態のままにすることにします。
ダニー・トランスは三輪車に乗ってホテル内を走り回り、グレイディの双子の娘を見て、「遊びましょう、ご一緒に」と誘われますが、グレイディの双子の娘が切り刻まれて殺されているのを見て、目を手で覆います。

月曜日、展望ホテルは、雪に埋まったままです。
ダニー・トランスは消防車を取りに、ジャック・トランスのいる部屋へ行き、ジャック・トランスの変な様子に気が付きます。
ジャック・トランスは、ダニー・トランスに「いつまでも、ここに、永遠に、ずっと」と言います。
ダニー・トランスは、ジャック・トランスに「ママや僕をいじめないで」と言います。

水曜日、展望ホテルは、雪に埋まったままです。
ダニー・トランスはミニカーで遊んでいると、テニスボールが転がってきますが、誰もいません。
237号室のドアがカギで開けられています。
ダニー・トランスは、237号室に入っていきます。
ウェンディ・トランスは、ホテルの電源を見回って、声が聞こえ、振り返ります。
ジャック・トランスは、テーブルに伏せって、寝ながら、うなされています。
ジャック・トランスは、ウェンディ・トランスに「夢で、俺は君とダニーを殺した、おれはきっと気が狂うんだ」と言います。
ダニー・トランスは、ウェンディ・トランスのところへやってきて、首の傷を見せます。
ウェンディ・トランスは、ジャック・トランスがダニー・トランスを傷つけた思い、ダニー・トランスを抱えて、逃げ去ります。
ジャック・トランスは、ホテル内を歩き、”The Gold Room”に入り、電気を付け、バーカウンタで「ああ、酒が欲しい、魂を売っても、一杯のビールを」とつぶやき、両手を目に当て、塞ぎ、目を開けると、大量の酒と共に、バーテンダーのロイドが立っていて、バーボンをロックで飲みます。
ウェンディ・トランスは、バットを手に”The Gold Room”に入りますが、酒もロイドも見えず、ジャック・トランスに「ここには、私達以外に、人がいるわ」と言います。
展望ホテルの主任料理長は、フロリダにいて、寝ながら、テレビを見ていますすが、237号室のドアが開いていることに気が付きます。
ダニー・トランスは、口から泡を吹き、テレパシーでハロランに状況を伝えているようです。
ジャック・トランスは、237号室に入り、裸の女性を見かけ、驚き、退室しますが、ウェンディ・トランスには「誰もいない」といいます。
展望ホテルの主任料理長は、展望ホテルに電話をしますが、通話が通じません。
ウェンディ・トランスは、ジャック・トランスにダニー・トランスを連れて逃げるように提案します。
ジャック・トランスは、ウェンディ・トランスを怒鳴り散らして、反対します。
ダニー・トランスが、ドアに「REDRUM」と書かれた文字、エレベーターホールが血で埋め尽くされる夢を見ます。
展望ホテルの主任料理長は、森林警備隊に電話をして、無線で安否を確認しようとしますが、確認できません。
ジャック・トランスは、音楽に誘われて、”The Gold Room”に向かい、入ると、多くの客が生演奏とディナーを楽しんでいて、バーカウンターでバーボンを飲みます。
ジャック・トランスは、立ち上がり、歩き始めます。
デルバート・グレーディーが婦人を避けて、ジャック・トランスにぶつかり、お盆に乗っていた飲み物をかけます。
ジャック・トランスは、デルバート・グレーディーとトイレで話をして、ダニー・トランスを良くしつけることになります。
ジャック・トランスは、無線機を使えなくします。
ウェンディ・トランスは、バットを持ってホテル内をチェックし、ジャック・トランスの原稿を読み、ジャック・トランスの気が狂っていることに気が付きます。
ジャック・トランスは、ウェンディ・トランスに「傑作だろ」と声をかけます。
ウェンディ・トランスは、後ろに下がり、階段に上がり、バットでジャック・トランスを牽制します。
ジャック・トランスは、ウェンディ・トランスに「一気に殺してやる」と言います。
ウェンディ・トランスは、バットでジャック・トランスの頭を殴り、階段の下へ突き落とし、足を怪我させ、意識を失わせます。
ウェンディ・トランスは、意識を失っているジャック・トランスを引きずって、倉庫に閉じ込め、無線で連絡し、雪上車で逃げようとしますが、壊されていて、連絡もできず、逃げることもできず、ベッドで寝ます。

午後4時、ジャック・トランスは、デルバート・グレーディーと約束し、倉庫から出ます。
展望ホテルの主任料理長は、雪上車に乗って、展望ホテルへ向かいます。

登場人物

ジャック・トランスは、ジャック・ニコルソンが演じる元教師で、アルコール依存症で、作家志望の男で、1979年の冬に、展望ホテルの管理人を務めます。

スチュアート・アルマンは、バリー・ネルソンが演じる展望ホテルの支配人です。

デルバート・グレイディは、フィリップ・ストーンが演じる1970年の冬に展望ホテルの管理人を務め、閉所恐怖症により、発狂し、斧で妻と2人の娘をを殺し、猟銃で自殺した人です。

ウェンディ・トランスは、シェリー・デュヴァルが演じるジャックの妻です。

ダニー・トランスは、ダニー・ロイドが演じるジャックとウェンディの一人息子で、シャイニングの持ち主で、将来の自分であるトニーという友達が口に住んでいて、指を曲げながら、トニーと会話することで、将来を予見します。

ディック・ハロランは、スキャットマン・クローザースが演じる黒人の展望ホテルの主任料理長で、シャイニングの持ち主です。

デルバート・グレイディの娘は、リサ・バーンズ、ルイーズ・バーンズが演じる双子の娘です。

ロイドは、ジョー・ターケルが演じるバーテンダーです。

浴室の女は、リア・ベルダムとビリー・ギブソンが演じる浴槽で自殺した女性です。

単語説明

閉所恐怖症は、密閉された空間にいることに恐怖を感じる精神病です。

ドナー隊は、1846年5月にアメリカ東部からアメリカ西部にあるカリフォルニアを目指して出発した開拓民のグループで、予定が遅れ、1846年から1847年の冬にシエラ山脈で遭難し、雪に閉ざされて過ごすことになり、開拓民の一部は人の肉を食べて、生き残るという悲劇を引き起こしました。
展望ホテルで冬を過ごす主人公たちの境遇とだぶらせているということです。

展望ホテル(オーバールックホテル)は、インディアンの墓地に1907年に着工して、インディアンに襲われながらも1909年後に完成したコロラド州のロッキー山脈にあり、冬になると深い雪のために5カ月間の休業となり、1921年7月4日に、舞踏会が開催され、1970年の冬に管理人が家族を殺害して、自殺するなど、殺人事件、自殺者や死亡事故が多数発生しているという曰くつきのホテルで、1979年の冬に主人公が管理人を務めます。
このホテルは存在しませんが、元になるホテルがあります。
展望ホテルの外観は、オレゴン州ティンバーラインのマウントフッド国有林にあるティンバーライン・ロッジを参考にしています。
展望ホテルの内装は、カリフォルニア州のヨセミテ国立公園内にあるマジェスティック・ヨセミテ・ホテルを参考にしています。
原作者であるスティーヴン・キングが宿泊し、小説「シャイニング」を出筆したホテルは、コロラド州エステスパークにあるスタンリー・ホテルです。
マジェスティック・ヨセミテ・ホテルは、ジョン・F・ケネディやウィンストン・チャーチル(映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」)が宿泊し、スティーブ・ジョブス(映画「スティーブ・ジョブズ(2013年)」映画「スティーブ・ジョブズ(2015年)」)が結婚式を挙げたことで有名です。
スタンリー・ホテルは、幽霊が出るという噂が存在しています。

雪上車は、キャタピラーを装着し、雪上を走行する自動車です。

KDK12は、展望ホテルが無線で使用しているコールサインです。

KDK1は、森林警備隊が無線で使用しているコールサインです。

「わたしを噛んだ犬の毛」は、「迎え酒」という意味で、二日酔いになったお酒をまた飲むという意味で、「バーボン・オン・ザ・ロック」と解釈されたのは、「バーボン・オン・ザ・ロック」を飲んで二日酔いになったということで、アルコール依存症を示しています。

バーボンは、アメリカのケンタッキー州を中心に生産されているアルコール度数が40 %以上のウイスキーです。

「仕事ばかりで遊ばない、ジャックは今に気が狂う」は、「よく遊び、よく学べ」という意味のことわざです。

最後のセリフ

ウェンディー

感想

理解できないことへの恐怖

原題も邦題も「シャイニング(輝き、ひらめき)」です。
シャイニングは、主人公の息子等が持っている才能で、同じシャイニングという能力を持つ人と口も動かさずに会話することができ、距離を隔てても会話することができ、未来のことや過去のことを夢で見たり、幻視することができる超能力です。
展望ホテルに巣食う悪霊が存続するために「シャイニング」が必要で、主人公の息子の持つ「シャイニング」を手に入れるために、主人公に主人公の息子を殺させようとするという設定です。
シャイニングという能力についての説明はないので、分かりにくいです。

映画「シャイニング 北米公開版」の映倫区分は「PG12」です。
この映画「シャイニング」も、12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要だと感じました。

有名映画ですが、ホラー映画です。
ホラー映画が苦手な人や若い人でホラー映画を見慣れていない人にも、全くお勧めできませんし、トラウマになってしまうほどの映画です。
自分は、高校時代にこの映画を見て、ホラー映画を見ないようになりました。

機会があれば、映画館の大きなスクリーンで鑑賞した方が良い映画です。
自宅で鑑賞すると、恐怖心に負けて、最後まで鑑賞しないで、楽しめない可能性があります。

ホラー映画が苦手ではない人やホラー映画を見慣れている人には、名作と言われるだけの映画なので、鑑賞することをお勧めします。
どのようにすれば、見る人に恐怖心を与えられるかが、理解できるようになります。

絵画のような綺麗な映像と音楽が恐怖心を煽っています。

左右対称であり、バランスが取れている構図は、自然的ではなく、不自然ですが、権威を強調し、見る人を威圧し、恐怖心を与えています。
国会議事堂や東京都庁も左右対称であり、バランスが取れている状態なので、権威を強調し、見る人を威圧し、恐怖心を与えているということです。

目で見えている世界と鏡に映る世界を印象的に分けることで、恐怖を煽ってきます。

ストーリーは、時系列が前後することはないので、理解しやすいですが、理解できない映像が挿入され、恐怖心を煽ってきます。

登場人物は多くはなく、ブレることはなく、設定が明確なので、理解しやすいです。
理解できない人を登場させることにより、恐怖心を煽ってきます。

主人公を理解できないので、観る人は、恐怖心を抱きます。
いじめ、パワハラ、セクハラと同じです。
いじめ、パワハラ、セクハラを受ける人は、いじめ、パワハラ、セクハラを行う人を理解できないので、恐怖心を抱くのと同じことです。
いじめ、パワハラ、セクハラを行う人は、主人公のことを理解できるので、恐怖心は感じないでしょう。

主人公に感情移入すると、仕事のストレス、仕事しかないという孤立感、アルコール依存症により、徐々に狂気を帯びていくことを感じることができます。
主人公の妻に感情移入すると、より恐怖心を感じるということです。
主人公の息子に感情移入すると、息子の持つ超能力を理解できないので、分からない映画に感じるでしょう。

主人公のモデルは、原作者のスティーヴン・キング自身です。
スティーヴン・キングは、教師になり、小説を書く時間がなくなり、アルコール依存症で、コロラド州ボルダーに移り住み、コロラドを舞台とした「シャイニング」を書きます。
スティーヴン・キングは、主人公が小説を書くことができずに、ストレスにより、アルコールで気が狂ったというこの映画の設定には、納得できないのも分かる裏話です。

難しい言葉はないのですが、アメリカの地理について知識があると、理解が深まります。

デート向けではありませんし、カップル、夫婦、親子で鑑賞するのにも向いていないです。
一人で鑑賞するのが良いです。

伏線が張られ、伏線が回収されるので、見事なストーリーです。
名セリフもあり、楽しませてくれます。
字幕版しか観ていませんが、ところどころ、字幕にならないセリフがありますが、高校程度の英語が理解できるなら、字幕にされていないセリフも理解できるので、自己満足度が高くなります。

ラストは、今なお続くという感じで、恐怖感を煽っていいるのが良いです。

この映画には、続編となる映画「ドクター・スリープ」があり、この映画を鑑賞しても理解できない人で、この映画を理解したい人は、映画「ドクター・スリープ」を鑑賞することをお勧めします。

雪に埋もれる静かなホテルに宿泊したくなります。

まとめ

次は、映画「2001年宇宙の旅」をレビューする予定です。
ご期待ください。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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