映画「ゴッホ~最期の手紙~」~あらすじ【ネタばれ有り】と感想

「夢をかなえるゾウ3  ブラックガネーシャの教え」の中で、出てきた「ゴッホ」について知りたいと感じました。

「ゴッホ-燃え上がる色彩」を読んで、ブログ記事として、読書感想を書きました。
映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」を鑑賞し、ブログ記事として、レビューもしました。

この映画には、二人のゴッホが登場します。
兄で画家のフィンセント・ファン・ゴッホと弟で画商のテオドルス・ファン・ゴッホです。
このブログ記事では、フィンセント・ファン・ゴッホをフィンセント、テオドルス・ファン・ゴッホをテオと記述します。

フィンセントの絵画にも人生にも興味を持つようになったので、この映画を鑑賞することにしました。

この映画は、普通の映画等とは、異なる方法で制作されています。
フィンセントがテオに書いた最後の手紙に「我々は自分たちの絵に語らせることしかできない」という文章を元に制作されています。
この映画は、フィンセントの絵画を脚本にして、俳優たちによる演技で実写映画として撮影されました。
撮影された実写映画を元に、フィンセントの油絵の描き方を習得した125人もの画家たちによって、62,450枚もの油絵でアニメーションとして制作されました。
回想シーンは、水彩画でアニメーションとして制作され、区別できるようになっています。
この映画を鑑賞するということは、フィンセントが観ていた世界を見ることができるということです。
フィンセントの絵画にも人生にも興味を持つ人にとっては、特別な映画になります。

ストーリーは、父親の依頼で息子が、フィンセントからテオに宛てて送られるはずだった手紙をパリにいるテオに届けようとして、テオの死を知り、フィンセントが亡くなったオーヴェル=シュル=オワーズにいるフィンセントの主治医に手紙を託すことにする過程で、フィンセントがなぜ死んだのかという疑問を追求するとこになるというものです。

油絵が分からないとこの映画を理解することはできません。

油絵は、イーゼルに、キャンバスを置いて、絵具を出したパレットの上に油壺を置いて、絵具と油を混ぜて、筆でキャンバスに絵を描きます。
イーゼルは、画家がキャンバスを固定するのに用いる支持体です。
キャンバスは、絵を描く布のことです。
パレットには、絵具を出して、手で持つ板です。
油壺は、絵具と混ぜるためのペインティングオイルを入れる壺です。

基本情報・スタッフ

監督    ドロタ・コビエラ
      ヒュー・ウェルチマン
脚本    ドロタ・コビエラ
      ヒュー・ウェルチマン
      ヤツェク・デネル
製作    ヒュー・ウェルチマン
      ショーン・ボビット
      イヴァン・マクタガード
製作総指揮 クローディア・ブリュームフーバー
      ガード・シェパーズ
      イアン・ハッチンソン
      シャーロッテ・ウベン
      ラウリー・ウベン
      エドヴァルト・ノルトナー
      デヴィッド・パーフィット
音楽    クリント・マンセル
撮影    トリスタン・オリヴァー
      ウカシュ・ジャル
編集    ユスティナ・ヴィエルシンスカ
      ドロタ・コビエラ
製作会社   BreakThru Productions
      Trademark Films
配給    アルティトゥード・フィルム・ディストリビューション
      ネクスト・フィルム
      パルコ
公開    2017年11月3日

予告動画

舞台となる場所


ジョゼフ・ルーランは、郵便局員として、フィンセントとアルルで出会い、友人になりました。
左耳を切り落とす事件を起こしたフィンセントは、サン=レミにある治療院で、治療しました。
アルマン・ルーランは、父親のジョゼフ・ルーランに頼まれて、ゴッホの最後の手紙をテオに届けることになります。


アルマン・ルーランは、フィンセントの最後の手紙をテオに届けるためにパリへ行き、タンギー爺さんに出会い、テオが死んでいること、フィンセントが最後を過ごした場所がオーヴェル=シュル=オワーズで、ドクター・ガシェの治療を受けていたことを知ります。


アルマン・ルーランは、オーヴェル=シュル=オワーズに住んでいる熱心な美術愛好家で、医者のポール・ガシェに手紙を渡そうとします。ポール・ガシェは、パリに行っていて不在でした。
アルマン・ルーランは、フィンセントの死について調べながら、ポール・ガシェを待ちました。
アルマン・ルーランは、ポール・ガシェに話を聞いて、手紙を渡しました。

あらすじ

以下の言葉で始まります。

この作品は100人以上の画家の手書きの絵による映像です
オーヴェール:オランダの画家ゴッホ(37歳)は、
7月27日 野外で自分を撃ち、2日後 宿で死亡
物語はゴッホが死んだ翌年
1891年 アルルに始まる

”我々は自分たちの絵によってしか語れない
 心の中で握手を君に”

タイトルの「Loving Vincent」が表示されます。

アルマン・ルーランは、酒場でズアーブ兵とケンカしているシーンから始まります。
ケンカの理由は、ズアーブ兵が、アルマン・ルーランにフィンセントとジョゼフ・ルーランのことで何か言ったことです。
アルマン・ルーランは、ジョゼフ・ルーランからフィンセントからテオに宛てた届ける依頼に納得せず、酒場で酒を飲んでいます。

耳切り事件の回想シーンが挿入されます。

ジョゼフ・ルーランは、アルマン・ルーランにフィンセントからテオに宛てた手紙を届けることの意味を伝えます。
アルマン・ルーランは、フィンセントからテオ宛の手紙を届けるために、パリに行き、画材屋のタンギー爺さんに出会います。
タンギー爺さんは、アルマン・ルーランにテオは亡くなり、フィンセントの生涯と死についても不審な点があり、オーヴェル=シュル=オワーズに住んでいる医者のポール・ガシェのことを伝えます。
アルマン・ルーランは、フィンセントからテオ宛の手紙を医者のポール・ガシェに託すために、オーヴェル=シュル=オワーズに行きます。
アルマン・ルーランは、オーヴェル=シュル=オワーズで、ガシェ家の家政婦のルイーズ・シュヴァリエ、フィンセントが滞在していた宿屋の娘のアドリアーヌ・ラヴー、貸しボート屋、マルグリット・ガシェ、オーヴェル=シュル=オワーズの警察官のリゴーモンとドクター・マゼリーと話しますが、フィンセントに対する見方と死について、矛盾したことを言うので、フィンセントの死について調べることになります。

アルマン・ルーランは、フィンセントの主治医で、美術仲間でもあるポール・ガシェと会い、話を聞いて、フィンセントからテオに宛てた手紙を託します。

アルマン・ルーランは、フィンセントからテオに宛てた手紙を届けることで、仕事を失いますが、テオの妻から感謝の手紙を受け取ります。

以下の言葉が表示されて終わります。

彼は8年間に800点以上描いたが生前に売れたのは1点のみ、
死後”近代画家の父”と称される。

アルマン・ルーランはチェニジアへ行き、警察官として生涯を過ごした。

”ルーランは、僕に優しくしてくれる。老兵が初年兵をいたわるように”
フィンセント

”哀れなフィンセントは多くを感じすぎて、不可能を望んだんだ”
ペール・タンギー

アドリーヌ・ラブーは地元の宿経営者と結婚、
ゴッホの最後の数週間を知る人物として、後年注目を集めた。

マルグリットは結婚せず、父の家で暮らし、没した。
フィンセントによる彼女の肖像画は44年間寝室の壁に飾られていた。

ガシェの収集品が国に遺贈された際、専門家がゴッホの作品と彼の模写を選別した。

”医師ガシェの肖像”は1990年に8200万ドルで売却
その名は永遠となった。

”麦を刈る人に見たのは死のイメージだが、この死には悲しみはない
すべてを黄金に輝かせる太陽の下で、行われるからだ”
フィンセント

裕福な銀行家となったルネは死の床で、十代の頃ゴッホに嫌がらせをしたと認めた。
ゴッホは自殺する目的で彼の銃を盗んだと言う。

作品で人々を感動させ、深く、優しく感じていると言われたい
フィンセント・ファン・ゴッホ

登場人物

アルマン・ルーランは、ダグラス・ブースが演じる金属を成形する仕事をしていますが、フィンセントから弟テオに宛てた手紙を届けるように父親から頼まれて、パリとオーヴェル=シュル=オワーズに行くことになる青年です。

ズアーブ兵は、ジョッシュ・バーデットが演じるアルマン・ルーランと喧嘩をします。

ミリエ少慰は、ロビン・ホッジスが演じるアルマン・ルーランに落とした手紙を渡します。

ラ・ムスメは、ホリー・アールが演じるフィンセントをアルルから追放する嘆願書に同意し、著名しました。

フィンセント・ファン・ゴッホは、通称フィンセントで、ロベルト・グラチークが演じる自殺したとされる赤毛のオランダ人の画家で、回想シーンのみ登場します。

ポール・ゴーキャンは、ピョートル・パムワが演じる画家で、フィンセントとアルルで創作活動を共同で行いますが、創作方針で喧嘩し、別れて、パリに戻ります。

ジョゼフ・ルーランは、クリス・オダウドが演じるアルマンの父親で、郵便配達人としてフィンセントの手紙を届け、友人になり、郵便局長になります。

テオ・ファン・ゴッホは、通称テオで、ツェザリ・ウカシェヴィチが演じるフィンセントの弟で、画商をしていて、フィンセントを金銭的、精神的に支援しています。

タンギー爺さんは、ジョン・セッションズが演じるパリの画材屋の主人です。

ポール・ガシェは、ジェローム・フリンが演じるフィンセントの主治医で、フィンセントの芸術家仲間です。

ルイーズ・シュヴァリエは、ヘレン・マックロリーが演じるガシェ家の家政婦です。

アドリアーヌ・ラヴーは、エレノア・トムリンソンが演じるフィンセントが滞在していた宿屋の娘です。

リゴーモンは、オーヴェル=シュル=オワーズの警察官で、フィンセントから事情を聴取しました。

貸しボート屋は、エイダン・ターナーが演じるフィンセントの友人です。

マルグリット・ガシェは、シアーシャ・ローナンが演じるポール・ガシェの娘です。

ルネ・スクレタンは、通称ルネ、ラヴーから拳銃を買い、フィンセントに悪戯をしていた兄弟です。

ガストン・スクレタンは、フィンセントに悪戯をしていた兄弟です。

ドクター・マゼリーは、ビル・トーマスが演じるフィンセントの自殺に興味を示した医者です。

ヨーは、ボジェナ・ベルリンスカ=ブリゼックが演じるテオの妻で、フィンセントがテオに宛てた手紙を集めて出版します。

単語説明

モネは、印象派を代表するフランスの画家です。
ロートレックは、フランスの画家で、フィンセントとも面識があります。
シニャックは、新印象派を代表するフランスの画家で、フィンセントとも面識があります。
ベルナールは、ポスト印象派のフランスの画家で、フィンセントとも面識があります。
マネは、印象派以前のフランスの画家です。

ドフトエスキーは、ロシアの小説家で反ユダヤの思想家です。

梅毒は、性行為によって感染し、感染から数年~数十年で第三期の状態になります。
テオは、結婚し、妻ヨーとの間に長男を儲け、妻ヨーと長男は梅毒ではないことから、テオも梅毒ではないと考えられます。
ポール・ガシェは、フィンセントとアルマン・ルーランに嘘を言った可能性が高いです。

最後のセリフ

「愛を込めてフィンセント」で、映画のタイトルになっています。

時代背景

映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」の時代背景を参照してください。

ゴッホの生涯

映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」の生涯を参照してください。

感想

フィンセントの見た世界

原題の「Loving Vincent」は、手紙の最後に書かれる「愛を込めてフィンセント」という意味です。
邦題の「ゴッホ~最期の手紙~」は、主人公を行動させる元となる手紙のことです。
サブタイトルの「愛か、狂気か」は、愛があれば、狂気はないし、愛がなければ、狂気しかないというように感じました。

ゴッホやゴッホの絵画に興味がある人には、お勧めできる映画です。
絵画に興味のない人にも、この映画を鑑賞することで、絵画やゴッホに興味を持つきっかけになれる映画なので、お勧めできる映画です。

フィンセントが描いた油絵を元にして、油絵によるアニメーションで、フィンセントが見た世界を見せるという演出は気に入りました。
ストーリーは、今でも判明していないフィンセントの死について、実在の人物に語らせて、真相を追求するというミステリーです。

自分のこの映画を観て、フィンセントの死について、考えてみました。
フィンセントは、南フランスのアルルを気に入っていましたが、アルルの人々と上手く過ごすことができずに、追放の嘆願書によって追放されました。
フィンセントは、南フランスのアルルを追い出され、パリにも馴染めず、テオの勧めでポール・ガシェのいる北フランスのオーヴェル=シュル=オワーズに滞在し、滞在するために、多くの絵画を制作しました。
フィンセントは、南フランスのアルルにはない、北フランスのオーヴェル=シュル=オワーズの何かに惹かれたということです。

フィンセントは、過去の失恋により、女性に対する抵抗感がありました。
マルグリット・ガシェは、父親であるポール・ガシェの過保護のため、オーヴェル=シュル=オワーズの男性と交際することができません。
フィンセントは、ポール・ガシェの治療を受けるために、マルグリット・ガシェと出会いました。
ポール・ガシェは、フィンセントとは芸術を通して、フィンセントを尊敬しています。
マルグリット・ガシェは、父親であるポール・ガシェが尊敬しているフィンセントに親しみから愛情を持つようになるのは当然でしょう。
フィンセントは、初めてマルグリット・ガシェという女性と普通の交際ができて、愛情を持つようになり、幸せの絶頂になるのは当然でしょう。
タンギー爺さんの言っていたフィンセントがやっとつかんだ星とは、マルグリット・ガシェだということです。
本当は芸術家になりたかったが、父に逆らえず、医学の道へ進んだんだポール・ガシェは、フィンセントとマルグリット・ガシェの交際には反対したでしょう。
ポール・ガシェは、鬱病の専門家としての知識を利用して、「テオは第三期の梅毒にかかっている」と嘘を言って、フィンセントを精神的に追い込み、マルグリット・ガシェと別れさせたということです。
妻のヨーも長男も梅毒ではないので、テオも梅毒ではありません。
しかし、テオが体調を崩していたのは事実です。
フィンセントの自殺の痕跡が全て消され、警察が探しても分からないほどの隠ぺい工作が行われました。
この隠ぺい工作ができるのもまた、警察と医者として付き合いがあるポール・ガシェだけです。
他殺か自殺かという疑問は残りますが、ポール・ガシェがフィンセントの死に関与していたことは事実だと感じました。

フィンセントは、南フランスのアルルでは見つけられず、北フランスのオーヴェル=シュル=オワーズで見つけたのは、マルグリット・ガシェの愛情です。
フィンセントが庇いかったのは、マルグリット・ガシェです。
マルグリット・ガシェが知られたくなかったのは、フィンセントへの愛情です。

フィンセントが1日でも多く長生きしていれば、もっと多くの絵画を残すことができたと思うと、残念でしかありません。

自分も生きている今日を大切に生きなければならないと感じました。

ゴッホの名言

映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」の名言を参照してください。

まとめ

ゴッホについて新たな知識を得て、ゴッホをさらに知ることができました。
ゴッホのような天才と言われる画家も認められないという現実を知ることができたのは良かったです。
ブログ記事を書いても、アクセス数がなくても、ブログ記事を書き続ける気持を大切にしたいです。
ゴッホの絵画は、以下のように日本の美術館で収蔵されています。
ゴッホの絵画を観に訪れてみたいです。

収蔵場所 絵画 制作年
和泉市久保惣記念美術館 耕す人 1883年
紡ぎ車をくる女 1883~1884年
機を織る人とベビーチェアの子供 1884年
山形美術館 雪原で薪を集める人々 1884年
諸橋近代美術館 座る農婦 1884~1885年
ウッドワン美術館 農夫 1884~1885年
東京富士美術館 鋤仕事をする農婦のいる家 1885年
アーティゾン美術館 モンマルトルの風車 1886年
SOMPO美術館 ひまわり 1888年
国立西洋美術館 ばら 1889年
笠間日動美術館 サン=レミの道 1889~1890年
ポーラ美術館 ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋 1888年
アザミの花 1890年
草むら 1889年
メナード美術館 一日の終り(ミレーによる) 1889~1890年
東京藝術大学大学美術館 ガッシェ博士の肖像 1890年
横浜美術館 ガッシェ博士の肖像(パイプを持つ男) 1890年
ひろしま美術館 ドービニーの庭 1890年

次は、映画「ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝」をレビューする予定です。
ご期待ください。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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