「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」あらすじと課題の感想

夢をかなえるゾウ1」とも「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」とも「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」とも「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」とも若干ニュアンスが違っています。
「夢をかなえるゾウ1」、「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」、「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」と「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」を読んでいたほうが違いが分かります。
課題を実行するのはサラリーマンです。
この本は、パワハラを受けているサラリーマンを読者として想定し、書かれた本です。

「希望をはこぶ人」、「夢をかなえるゾウ1」、「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」、「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」と「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」の中にも偉人たちが引用されていましたが、この「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク」の中でも偉人たちを積極的に引用して、説得力を持たせています。
この本は、普通の自己啓発本とは違います。

この本でテーマは、「夢」です。

著作者

水野敬也は、愛知県清須市出身で、慶應義塾大学経済学部を卒業した、ベストセラー作家です。
著書には以下の本があります。

  • 「人生はワンチャンス!」(2012年12月 文響社)
  • 「人生はニャンとかなる!」(2013年10月 文響社)
  • 「LOVE理論」(2013年12月 文響社)
  • 「それでも僕は夢を見る」(2014年3月 文響社)

上記の本を気に入っているなら、この本も気に入るでしょう。
この本を読んで気に入ったのなら、上記の本も読んでみると良いです。

登場人物

登場人物
  1. ガネーシャ
  2. 自分
  3. 課長
  4. バク
  5. シヴァ
  6. 釈迦

ガネーシャ

自称「笑いの神様」で関西弁で課題を出して、人の夢をかなえる力がある神です。
インドに信者が多いヒンドゥー教の神で、現世利益をもたらす神とされ、非常に人気があり、商人などからは「富の神様」として絶大な人気があります。

自分

会社員で、夢がなく、新たに配属された課長にパワハラを受けて、会社を退職したいという青年です。
偉人たちのことも知っていて、ガネーシャの課題も素直に受け入れて、実行します。

課長

自分の課に配属された課長で、意識高い系の人間で、弱い自分にパワハラすることで、課長という地位を守ろうとする人です。

バク

ガネーシャのペットで、人間の夢を食べることで、生きていて、人間の夢について詳しく、立冬に冬眠し、立春に目覚めます。

シヴァ

最高神で、ガネーシャの父親で、大黒天で、小槌という便利な道具とトリーシューラという武器を持っています。

釈迦

ガネーシャのマブダチです。

感想

自己啓発本は、若い人が読む本という認識を改めて、この本は変えてくれました。
この本に共感し、夢を持っていない自分は、「するべきこと」を優先し、「したいこと」をしてこなかったのだろうと反省させられました。
学生、社会人になれば、「するべきこと」が優先され、「したいこと」が出来ず、夢を持てないという結果になります。
何か才能に恵まれ、努力を重ねられる一握りの人が夢を持ち、かなえることができるという、認識は変えられません。
在職中に、本当に辛いときに助けてと口に出して言えずに、心身ともに壊してしまいました。
しかし、退職後は「するべきこと」はなく、「したいこと」ができる状況です。
退職後には、退職前のことは、すべて「伏線」だということもできます。
退職した今は、かなわぬ夢でも、悪夢でも、夢を持ちたいです。

気に入ったポイント

ガネーシャは、課題を出すだけでなく、課題の理論らしいものも構築しています。
以下の「気に入ったポイント」が納得できれば、教えに取り組むことができるし、この本を読む価値を判断できます。

気に入ったポイント
  • 人間は、自分ちゅう存在の小ささに気づけたとき、変わることができる。新たな人生を始められるんや
  • やりたいことやのうて『やるべきこと』を優先することで、自分の気持ちが分からへんようになってもうたや
  • 恥ずかしさを乗り越えた者こそが、真のサクセスをつかむことができるのだ!
  • 最高の『楽しい』は、必ず『分からない』を含む
  • 自分に元々備わっている大いなる力に蓋をしたまま偉業を成し遂げた人間など、この世界には一人も存在しない
  • もっと、この世の中を知りたい
  • 自分の未来を信じることで人間はあきらめずに前を見続けることができるんや
  • 正確に把握するために様々な分野に興味を広げていったんやで
  • 途中のしんどいことを乗り越えたり、わざわざ面倒なことをしてまで満たしたい欲求がないちゅうことじゃ
  • 都市を離れて自然に囲まれた場所にきたのも、自分が夢を見つるために必要な環境やったからじゃき
  • 長期的に見たら、虫は、人間が生きていくには欠かせん大事な存在じゃ
  • 目の前の欲求に飛びつくのではなく、自分の中にある深い欲求を時間をかけて満たすこと
  • 名作と呼ばれる作品は必ず人間の奥深さを描いてちゅうき、新たな生き方や人生の意味を示唆してくれるもんながよ
  • 自分が傷ついて苦しんでることをちゃんと相手に伝える
  • 信念を読み取ることができたら、ただ不快に感じるだけやのうて共感できる幅が広がるんやで
  • たった一人との出会いが、すべてを変えてしまうことがあるんやで
  • 夢中になれる仕事を見つけたいんやったら実際の作業を体験してみい
  • 負の感情から逃れようとするのか、これも自分の一部だと受け入れて前に進むのか

ガネーシャの課題

ガネーシャの課題
  • 日の出を見る
  • 好きな匂い、物、人、場所を見つける
  • やりたくない依頼を断る。自分の欠点や弱さを告白する
  • 生活に『初めて』を取り入れる
  • 自分の感情を・感覚を丁寧に観察する
  • 実物を観る
  • 過去の出来事を『伏線』ととらえ、希望を持ち続ける
  • 興味を持ったことを一歩深める
  • インターネットを1日断つ
  • 自然の中でゆっくりと過ごす時間を持つ
  • 虫の役割を知り、大切にする
  • 名作を鑑賞する
  • やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに変換する
  • 怒りの気持ちを伝える
  • 苦手な人の信念を読み取る
  • 自分と違う分野・文化の人と話す
  • 仮体験をする
  • 欠点や負の感情を「自分の一部だ」と思う
  • 自分と同じ痛みを持つ人を助ける
  • 誰かの『ありのままを』を愛する

「ガネーシャの課題」をやってきたのかと検証しました。
結果は、以下の通りで、1勝17敗2引き分けという結果になりました。
「ガネーシャの課題」をやってこなかったので、夢を見つけられませんでした。

日の出を見る

夕日を見ることはありましたが、日の出を見るということはなかったです。
綺麗な日の出が見れるところに、行ってみたいでが、日の出を観るために、夜明け前に場所に到着する必要があり、大変そうです。
ホテルの客室から日の出が見えて、晴れる確率の高い日に宿泊し、綺麗な日の出を見たいです。
綺麗な日の出が見れるところに、住んでみたいです。
47都道府県で日の出を見てみたくなりました。

好きな匂い、物、人、場所を見つける

好きな匂い、物、人、場所を探したこともないので、見つけたことはありません。

やりたくない依頼を断る。自分の欠点や弱さを告白する

何でもやってみたい方なので、依頼を断ることは少ないです。
やりたくない海外転勤は、断りました。
自分のお酒が飲めないので、お酒を飲めないことを告白し、飲み会の誘いは断りました。

生活に『初めて』を取り入れる

何でもやってみたい方なので、『初めて』を取り入れています。
ブログ記事を書くことも始めました。
自己啓発本を読んで、レビューを書くことも始めました。
RG86 RCを購入し、チューニングを始めました。
Nikon Z7 Ⅱを購入し、写真撮影も始めました。

自分の感情・感覚を丁寧に観察する

自分の感情・感覚を丁寧に観察しなかったので、自分にどのような才能があるのかさえ、理解していません。

実物を観る

実物を観たことはありますが、実物を観ることによって何かを得て、成し遂げたということはありません。

過去の出来事を『伏線』ととらえ、希望を持ち続ける

過去の出来事を『伏線』ととらえず、希望を持ち続けずに、諦めてしまいます。
退職前の出来事を『伏線』ととらえ、退職後に希望を持ち続けるつもりもありません。
希望を持ち続けるというのは、難しいです。

興味を持ったことを一歩深める

興味を持ったことを理解しますが、様々な分野にまで広げてまで、理解しようとしたことはありません。

インターネットを1日断つ

インターネットに対する依存症はあります。
スマートフォンは利用していないので、意識せずに、インターネットを1日断つことはありました。

自然の中でゆっくりと過ごす時間を持つ

退職前も、退職後も、自然の中でゆっくりと過ごす時間を持ったことはないですし、持つ意味も理解できません。

虫の役割を知り、大切にする

虫の役割は知っていますが、虫と生活に接点がなく、虫を大切にしたことはありません。

名作を鑑賞する

映画、絵画や写真を鑑賞しましたが、新たな人生の生き方や人生の意味を見出したことはありません。

やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに変換する

退職前は、やりたくないことも、やりました。
退職後は、やりたくないことは、やりたくないです。

怒りの気持ちを伝える

怒りを持つ馬鹿な奴の相手をするために、怒りの気持ちを伝える気持ちはありません。
怒りを持つ馬鹿な奴は、死ねば良いと考えるだけです。

苦手な人の信念を読み取る

苦手な奴の相手をするために、苦手な奴の信念を読み取る気持ちはありません。
苦手な奴は、死ねば良いと考えるだけです。

自分と違う分野・文化の人と話す

生活に『初めて』を取り入れることは好きなので、この延長として違う分野・文化の人と話すようになれれば期待はしますが、努力まではしないでしょう。

仮体験をする

生活に『初めて』を取り入れることは好きなので、この延長として、仮体験をして、『これだ』と思えるようなものが見つかることに期待はしますが、努力はしないでしょう。

欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思う

欠点や負の感情を『自分の一部だ』と思ったことはないです。
欠点は、長所の裏返しだと思ってきました。
負の感情は、後で利用できないかと思ってきました。

自分と同じ痛みを持つ人を助ける

自分と同じ痛みを持つ人を捜したことはありません。
自分が引き受けた痛みを、他の誰かが受けているはずがないからです。

誰かの『ありのままを』を愛する

誰かの『ありのままを』を愛するより、どこまで孤独に耐えられるのかという問題はありますが、一人気ままに過ごすことの方が良いです。

バクの言葉

夢について語られるので、興味深い言葉です。

バクの言葉
  • 夢を『持つ』のと『かなえる』のとは別の話だからな
  • 夢が悪夢に変わることだってあるんだぜ。しかも、現実の悪夢は覚めねからな
  • 最高の行動を選択し続けた人間は、本人がまったく想像しなかった形で夢をかなえる

まとめ

夢はつらいことを乗り越え、かなえることが出来る長期的な欲求です。
残念ながら、退職者には、つらいことを乗り越える時間はなく、目の前にある、短期的な欲求を満たすことしかできません。
夢は若者だけが持つことが出来る特権なんだと、退職してから気が付き、将来に失望しています。

この本の中で紹介された偉人たちや紹介された映画に興味があります。
偉人たちの映画等を鑑賞し、レビューすることにしました。
スティーブン・キングは、映画「ショーシャンクの空に」映画「スタンド・バイ・ミー」映画「シャイニング」の原作を書きました。

この本には、以下の前編が発刊されていて、感想を書きました。
ご一読ください。

自己啓発本として「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養」を読んで、感想を書きます。
ご期待ください。

面白いと思った方は、クリックして、応援してね!
にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 シニア日記ブログへ   にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ